2017年2月28日火曜日

日本アカデミー賞

東京新聞 2017.02.28

今年の本家アカデミー賞のハプニングはかわいそうだった。勿論「ラ・ラ・ランド」が。でもその話題は置いといて、多くのプレゼンターが政権批判をしたのは民主主義の国の矜持を感じ、頼もしく思った。

さて3月3日に発表される日本アカデミー賞はどうなるか?一つだけ予想できるのは米国と違い政権批判の声は上がらないということ。「沖縄基地問題」「共謀罪」「日報隠蔽疑惑」など、民主主義のあり方が問われる問題が山積みではあるが。

監督や俳優さんたちは何を思っているのだろう。保身のために声を噤むのは仕方ないことか。そもそも政治と映画は無関係と嘯くのだろうか。唯一の楽しみは「この世界の片隅に」。受賞。そしてスピーチに期待したい。

2017年2月26日日曜日

堀内佳美さん

東京新聞 2017.02.25

今日は相方の職場の同僚のドイツ人が遊びに来てくれた。お昼に向かう道すがら、玄関先で自転車を出すのに苦労していた老婦人をサッと手助けするを見て、春の陽射しのように気持ちが暖かくなった。当たり前のことかも知れないけど、こういう身近な親切の積み重ねが、国際交流の礎となるのだなと思う。

写真はタイで読書の楽しみを伝える堀内さんの紹介記事。この方は先天性の病気で高校1年の時に視力を失った。それでも祖父が読み聞かせをしてくれたことで本を読む喜びを知った。そして今度は自分がその喜びを届けるためにタイで活躍している。写メで写せるくらいの小さな記事だけど、堀内さんの背景に果てしない世界の広がりを感じる。

この社会には見習いたいと思う人がたくさんいる。でも思うだけじゃダメなんだと、いい加減気付く。思うのと動くの差はどうしようもないくらい大きい。0と1ではなく0と∞くらい違う。その距離に打ちのめされる前に、動けと叫びたくなる。

2017年2月25日土曜日

クビアカツヤカミキリ

東京新聞 2017.02.25

今朝の東京新聞。桜の木を食べて枯らす外来種「クビアカツヤカミキリ」について。外来種問題は今に始まったことではないが、この外来種が引き起こすインパクトは日本人にとって大きい。

対策を取らなければ数十年で日本中の桜がなくなってしまうという。生物は人間の予想通りに動いてくれないから、事態を深刻に受け止めて、即対策を講じないとまずいんじゃないかと思う。

桜の咲かない日本。僕は花粉シーズンと重なるので、桜の時期にいい思い出は少ないが、それでも桜の咲かない日本は想像したくない。大丈夫。何とかなるでしょう。そう思っているのは甘いと思う。生物は人間の予想通りに動いてくれない。

ちなみに原因は輸入木材に生息していたと考えられているが、もしそうだとしたら皮肉以外の何ものでもない。

2017年2月24日金曜日

里見女流名人8連覇

スポーツ報知 2017.02.23

里見香奈三段が女流名人戦8連覇を達成しました。ネットで対局を観戦していたのだけど、終盤は逆転に次ぐ逆転で、手に汗を握る本当に白熱した勝負でした。相手の上田女流三段も強かった。来週にはマイナビ女子オープン決勝で再戦も決まっているのでそちらも楽しみです。

話→変

花粉が本格的に飛散し始めました。辛いですね。今日も娘を散歩に連れて行ったら目の痒みが止まらなくなりました。娘は症状は出ていないのですが、花粉症にだけはならないでほしい。遺伝しなければ良いのだけど。心配。

話→少戻

上の写真は友人のRちゃんが送ってくれたものです。僕が将棋ファンなのを知っていて、三浦九段の件とか、将棋に関連する新聞記事をよく送ってくれます。先日は沖縄旅行の帰りにわざわざうちの相方の好物の蒲鉾を届けに来てくれたり、友達思いの本当に素敵な人です。

2017年2月21日火曜日

中東の絶望、そのリアル


約20年に渡り中東情勢を現場から報じ続けたアメリカ人ジャーナリストが語る中東。自身が実際に見て、そして体験したことをもとに語るのだからリアリティーを感じます。シリア難民問題についての情報を取集として読み始めたのですが、本書からは混迷する中東と、米国の政策とのリンクが読み解けて理解が深まりました。

特に、イラク戦争へのブッシュ政権の介入と、アラブの春以降のオバマ政権の中東不介入が、中東の混迷を加速させ、ISの台頭を招いてしまったことについて、他書よりもその変化の様子を捉えていて分かりやすかったです。

また、中東の今後を予想する終章では、安定のために新たな独裁者の誕生と、その体制維持のために監視社会が強化されると述べています。それは中東に限らず、日本も含め、世界の多くの地で現在進行形な気もします。

以前読んだ「シリア難民」もそうだったのですが、欧米ジャーナリストの書く本は、主語が本人で、その体験がある意味ドラマチックに綴られているので、読み物として面白い反面、若干の押し付けがましさのような熱を感じます。良いとか悪いとかではなく、著者が側にいて話をしているような、そんな感覚になる一冊でした。

共謀罪をもっと議論して

東京新聞 2017.02.21

写真は天下り問題についての記事。最近多く報道されている。どうしようもないくらい腐りきった問題なのだけど、今は共謀罪がもっと報道されるべきだと思う。何を「問題」とするかまで政府にコントロールされているのでは?と勘繰ってしまう。

都合の悪いことは都合のいい時期に発表するなど、その手の情報操作は常套手段になっている。問題を隠すために問題を作ることも当然あり得る。後戻りが効かないという点で、共謀罪はもっともっと論じられなければならない。

2017年2月18日土曜日

5ヶ月目

とっ散らかった部屋(笑)

始めに御断りしておきますが、この部屋の状態はわざと演出しています。

娘が産まれて5ヶ月が経ち、今週から離乳食も始めました。今まで夜通し寝ていたのですが、最近はお腹が減るのか、夜中に何回か起きるようにもなりました。元気に成長してほしいです。

昨日、友だちから子どもを授かったと嬉しい連絡がありました。僕は人の幸せを無条件に喜べるほど出来た人間ではないのですが、その友だちの幸せは自分のこと以上に嬉しく感じるので不思議です。無事に出産できることを願ってやみません。

2017年2月17日金曜日

少数派に添う対応ができたら

東京新聞 2017.02.17

娘が産まれて今日で丁度5ヶ月。下の歯も2本目が生え始め、すくすく成長しています。そんな記念日(?)に、僕の記事がまた東京新聞に掲載されました。ありがとうございます。

内容は数日前のエントリーに記載したものです。僕は、民主主義というのは、少数派の声を聞くことが絶対に必要であると考えていて、だから最近の「空気」に民主主義の劣化を感じています。その象徴はやっぱり沖縄米軍基地問題で、これは沖縄での選挙結果を無視していることから、二重の意味で民主主義の劣化なのだと思います。

東京新聞へ投稿を始めてから、僕の他にも繰り返し投稿をしている人を見つけて密かに対抗心を燃やしています(笑)。今書きたいのは議員報酬についての欧米との比較による記事。なかなか手がつけられないのですが…。

2017年2月15日水曜日

欧州複合危機

遠藤乾「欧州複合危機」中公新書 2016

知らなかったことを知り、分からなかったことが分かる。それは出来なかったことが出来るようになった時と同じように、喜びと興奮をもたらす人生に欠かせないかけがいのないスパイス。本を読む醍醐味はそこにあると信じています。本書もその醍醐味を味わえる一冊でした。

僕が本書を読み始めたきっかけは、シリア難民問題について考える材料が欲しかったからです。まずその意味において、とても参考となる視座を得ることができました。

1.EUは難民問題に対応できるよう設計されていない
そもそもEUは、第二次大戦後、復興し力をつけたドイツを政治的、地政学的に欧州のくびきに置くことを目的に誕生した経緯がある。その目的においては機能的であったが、同時にEUの強みである域内の移動の自由があることは、難民問題を引き付けるプル要因となり「問題」そのものの一因ともなっている。

2.難民問題に対してEUは変節した訳でない
人権侵害の可能性があるとされるトルコとの協定をきっかけに、EUの難民対応が変節したと非難されがちである。そういった側面は無視できないものの、そもそもEUは歴史的に難民に対して寛容であった訳ではない。ドイツをくびきに置くことに成功したEUは、存続のために新たな価値観を必要とした。そこに人権、民主主義などのリベラル要素が明文化されず意識化された経緯がある。

これらはシリア難民問題を考えるために欠かせない視点であると思う。EUが解決策なのではなく、逆に問題の一因であるというのは説得力を感じる。そして自ら問題を作り出し、そのことで各国のナショナリズムが高まり、EUの存続自体が問われることに皮肉を感じてしまう。またナショナリズムの高揚についてはグローバル化との関連を分かりやすく解いている。

トランプ大統領の誕生。極右政党が勢い付く欧州。長期化する安倍政権。どれもがグローバル化の加速とともに疎外された中間層の衰退に起因している。グローバル化と民主主義と主権国家が成り立たないトリレンマの中で、民主主義が犠牲となり、ナショナリズムはその反動ともいえる現状だが、そこに現れるものがさらなる民主主義の衰退にならないか、そこが非常に気掛かりである。


2017年2月14日火曜日

ロックンロール・バンド

rockin'on 3月号

今年もサマソニ&フジロックの第一弾が発表された。サマソニはカルヴィン・ハリス、フジはビョークにエイフェックス・ツイン。どちらももう一組のヘッドライナーは未発表なので、是非ともロックバンドに来てもらいたい。

フジにキャットフィッシュが来るので、一緒にツアーしているグリーンデイも来てくれた最高なのだけど、ビリーのヴィザが果たしておりるのかなぁ。期待して待ちたい。

僕はロックバンドが好きなので、究極のロックンロール・バンドなんて特集組まれたら読まずにいられない。僕にとっての究極のロックンロール・バンドはストーンズとオアシス。もちろんどちらもランクインしている。

特集以外のインタビューは、ツードアとキャットフィッシュが良かった。どちらも若手のロックバンド。いい音楽を鳴らすし、インタビューも飾らないストレートな発言で好感度が増した。もっと売れて、フェスのトリになれるくらいビッグになってね。

2017年2月12日日曜日

サバイバルファミリー


は本作を上映前からとても楽しみにしていました。電気もガスも水道も止まった世界で人はどう生きるのか。ハリウッドが作ったら世界を救う大作になりそうな内容を、コメディータッチに仕上げたのは秀逸だったと思います。

1.防災意識UP
日本のような震災大国では、生活インフラが寸断される危機は起こりうる。それに対しどう備えるか。そういう現実的な視点でみても含蓄ある内容だったと思います。3.11の丁度一ヶ月に公開したことも何かの暗示かと思います。

2.家族のカタチ
タイトル通り、家族が家族としてサバイバルする変化を描いています。困難を乗り越える過程で家族の絆を深める。ありきたりかも知れませんが錆び付かない普遍性のあるテーマだと思います。

便利さと引き換えに人間が失ってしまったものは何か?。そういう現代文明に対するアンチテーゼとして観ることも出来る。けど作品の本質はコメディーで、あくまでもエンタメとしてそんな「疑問」を切り取ったことが、改めて見事だと思います。

補足:エンドロールに流れた楽曲がとても良かったです。

2017年2月11日土曜日

自分が苦しんでいる時に

東京新聞 2017.02.11

今朝の東京新聞。給食にハラール(イスラムの戒律で許された食事:豚肉やアルコールが入っていない食事)への柔軟な対応を検討してほしいと述べたイスラムの女性に対する批判がネット上で広がっているらしい。

代表的な批判は「ここは日本だから日本で暮らすなら逆に日本文化を尊重した生き方をしなさい」というもの。郷に入れば郷に従え。という諺もあるくらいだし、僕もこの考え方は一理あると思う。

同時に、道徳的な話なのかも知れないが、社会的弱者やマイノリティーに対しては、多数派から寄り添った対応ができたら良いと思っている。もし自分が逆の立場になったら、そうした対応ができる社会に対して謝意が尽きないだろうと思う。

もう一つは、これも道徳的な話だと思うが、自分が苦しんでいる時に、他者に対して親切であれることは人の尊さの現れではないかと考えています。格差拡大による不満や憤りが、自分以外の弱者をつくることに向かいがちな不穏さを感じるだけに、こういう記事を目にすると、論理より別の何かに縋ってしまいます。

2017年2月8日水曜日

6勝23敗2分

東京新聞 2017.02.08

今朝の東京新聞。8年振りに勝利したボクサーの記事が載っていた。戦績は6勝23敗2分。よく折れずに続けている。凄い、というより何故続けられるのか、そのことに疑問を持つ。

記事では自分の可能性を信じていることが書かれている。そうか、周囲ではなく、自分で自分を信じているのか。確かにそうじゃなきゃ続けられない。

人から評価されることではなく、自分がやり切れたかどうか。それを軸にする限り振れない。これも一つの強さだと思う。とても良い気付きとなった。

2017年2月7日火曜日

窓の向こうのガーシュウィン


専業主夫の記録としておきながらちっとも育児や家事のことを書いていません。でも娘は今日も元気です。最近は下の歯が生え始めて可愛い。

難民問題とロボットの合間を縫うように宮下さんの小説を読んでいます。読みやすく優しい文章なので、コーヒーとケーキを食べる休憩時間のような読書となっています。

宮下さんの小説は登場人物の心の揺れを丁寧に描いていて、それが生々しく、思い当たる節をくすぐられる感じがしてドキっとすることがよくあります。側にあると落ち着く、日常のような小説です。

共謀罪とテロ等準備罪

東京新聞 2017.02.07

話題の「共謀罪」と「テロ等準備罪」について。僕は一体何を議論しているのか分からなくて混乱しています。

そもそも「共謀罪」は国際組織犯罪防止条約に批准するために必要不可欠。というのがことの始まりだった気がする。でも現行法でも批准が可能であるという指摘があり、それなら「共謀罪」は必要ないね、と思った。

そしたら今度は「共謀罪」とは別物の「テロ等準備罪」というものが登場し、これでも国際組織犯罪防止条約に批准できるということになった。でも法務省HPでは未だに「共謀罪」でないと条約批准はできないと言っている。

国際組織犯罪防止条約の批准には、
意見A: 現行法で充分
意見B: 共謀罪が不可欠

新たに登場したテロ等準備罪とは、
首相: 共謀罪とは別物

もう何が何だか分からない。それと紙面には国際組織犯罪防止条約に批准している欧米でテロが起き、批准していない日本では起きていないとあった。まずは国際組織犯罪防止条約そのものについて知ることが不可欠か。

2017年2月6日月曜日

組織と言論

東京新聞 2017.02.06

今朝の東京新聞。宮古さんのコラムを読んで、考えさせられた。組織に属する個人にどの程度まで自由な発言が許されるのかという問い。

僕は2年前まで東電の子会社で働いていた。仕事は自治体の環境学習施設を指定管理者として運営することで、原発問題について気を使うことが多くあった。施設としては自治体の方針で「中立」を求められたが、原発反対派の個人としてこのブログやSNSでどこまで発言してよいのかとても悩んだ。

結果として、Web上では原発問題に触れず、自然エネルギーを推進する投稿はしたが、直接的な反原発の投稿をすることがなかったと思う。その理由は、

⑴個人的資格
東電の子会社ということで、そこで給与をもらっている自分に反原発を公の場でいう資格は無いのではないかと葛藤していた。仮に同じ立場の人間がそういう発言をしていたら、僕は嘘くさく思ったと思う。

⑵施設の性質
原発に対し「中立」を求められる公立施設の運営職員として、Web上での発言は個人としての発言であってもそうは見做されない懸念があった。僕の発言が問題視されると他の職員にも迷惑がかかると考えた。

上司の存在
上司が面倒見の良い気さくな方でとても良い人だった。その上司は原発推進の考えを持つ人で、僕が反原発の考えを持っていると知っていたが、そのことで関係が悪くなることがなかった。なのであからさまに突っかかって議論となることを避けた。

今でもモヤモヤとしてスッキリしない。結局あやふやなまま問題となることを避け続けただけの様な気がする。自然エネルギーを推進する活動に投資や関わることを心の免罪符にしていたのも間違いないと思う。ただ、葛藤すら無かったのではないことは良かったと思う。

2017年2月5日日曜日

大重先生

東京新聞 2017.02.05

インフルにかかったみたいに頭がぼーっとするこの頃。早くこの体調不良から抜け出したいです。

今朝の朝刊に大学のゼミ教授だった大重先生のオピニオンが掲載されていて嬉しくなりました。大重先生も東京新聞を取っていることを知っていたので、以前に僕の投稿が掲載されたことを連絡したこともあります。

内容は日本の長時間労働について、ドイツとの対比から課題を指摘するものとなっています。

⑴企業横断的ルールの大切さ
ドイツで残業時間が少ないのは法律と労働協約による規制があるから。特にドイツでは産業別労働組合に力があり、ある意味企業が横並びとなる横断的なルールが機能している。日本には産業別労働組合は無いため、法律がもっと重要な役割を果たす必要がある。

⑵監督機能の強化
ドイツでは産業別労働組合とともに、日本の労働基準監督署にあたる労働安全局が監督機能を果たしている。日本の労働基準監督署は就労者比でドイツの1/3満たず、強化が不可欠である。

ルールがあり、それを監督する機能が働いていれば、不法な長時間労働は確かに減るだろう。労働時間が少ないのはドイツの国民性ではなく、こうしたロジックに基づく(ロジックが好きな国民性はあると思う)。基本的な事だが日本ではなかなか進まない。日本人はロジックでは動かない国民性を持っている気がしないでもない。