2016年6月11日土曜日

服従


ミシェル・ウェルベックの「服従」を読んだ。衝撃的に面白く、余韻が後を引きます。

著者紹介に「現代社会における自由の幻想への痛烈な批判と、欲望と現実で引き裂かれる人間の矛盾を真正面から描きつづける現代ヨーロッパを代表する作家」とある。見事な紹介だ。

欲望と現実で引き裂かれる人間の矛盾。読後、まさにこれを暴かれたような気がして、自分に嫌気がさした。読むのが怖い作家だけど、読まずにはいられない引力がある。

読んでいて、自分が試されている感覚になる本って結構久し振りな気がする。

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