昨日、将棋界で嬉しいニュースがあった。高浜愛子女流3級が対局に勝ち、プロ資格である女流2級に昇級を決めた。
女流棋界にも奨励会ほどではないが厳しいプロへの道程があり、3級昇級後、2年以内に2級に成れないと3級取消しとなってしまう。また年齢制限もあり、高浜女流にとっては、昨日の対局は勝てばプロ、負ければ引退という大一番だった。
そして、その人生を左右するとも言える対局で見事勝ちを収め、念願のプロ入りを果たした。一夜明けたいまどんな心境だろう。
高浜女流には過去にもこの一局に勝てば昇級というチャンスはあった。印象に残っているのは昨年のマイナビ女子オープン、普段から交流があり仲の良い飯野女流1級との一局。
タイムリミットが迫る高浜女流としては、何がなんでも勝ち、昇級を決めたい対局。同時に開始した他の対局が全て終局したなか、一番最後まで駒音が鳴り響く大熱戦となった。
結果は飯野女流の勝ち。高浜女流にとってプロ入りのかかった負けられない一局であること知っていた飯野女流は、試合後のインタビューの時に涙で声を詰まらせてしまった。
あれから約半年、見事にラストチャンスを実らせた高浜女流に心から拍手を送りたい。昇級を決めた女流名人戦はまだ予選。次に山田女流四段に勝てば勿論初のリーグ入りとなる。
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