2016年2月25日木曜日

人はやっぱり見た目ですか(溜息)

ビューティーインサイドっていう韓国映画を見てきました。寝て起きると毎回姿形が別人になってしまう!という男性が主人公のラブストーリー(とちょっとコメディ)です。無茶な設定の割に真面目な恋愛を描いていて面白かったです。

(1) やっぱり人は見た目が大切
映画タイトルから「人は外見よりも中身」的な物語かと思いきや、ちょっと違う内容で良い意味で期待を裏切られました。もちろん中身は大切だけど、まず外見がイケてないと話にならない。そりゃそうだよね、と非モテ男子にとっては辛い現実を再認識します。

(2) 親友がいい味をだしていた
この変異体質の素晴らしいところは年齢も国籍も性別も問わないということ。つまり男→女(それも美女)に変身できるということ。欲望に忠実なおバカな男子は期待と妄想が膨らむはず。主人公が美人になった時に、ヤらせてくれという親友が素直で素晴らしかった。断られてたけど。

(3) 海外に行くのは無しでしょ
ネタバレですが、物語の最後に主人公はチェコに移住します。この場面になった時に、ん、ちょっとまって、パスポートは?出入国はどうしたの?と誰でも疑問に思うはず。そもそもあり得ない設定だから何でもあり、なのかも知れないけど、ちょっと強引すぎて醒めてしまいました。

以上、サクッと感想3点。映画のオススメ度は★3.5です!

2016年2月24日水曜日

第42期女流名人戦、里見香奈防衛で終局

将棋連盟モバイルより

フルセットまでもつれ込んだ今期の女流名人戦、里見さんが防衛し7連覇を達成しました。挑戦者の清水さんは、今期無類の強さをみせる里見さん相手に、他棋戦を合わせ3勝2敗と孤軍奮闘していたものの惜しくも奪還成らず。個人的に好きな女流棋士TOP2のタイトル戦だったので、どちらにも勝ってほしかったけど、いまは両者に盛大な拍手を送りたいです。

里見さんと清水さん。ファンにとっては説明不要の女流棋界を引っ張り続ける両者。実は年齢差が23歳(里見さんは今年24歳、清水さんは47歳)もあります。親子ほどの年齢差がありながら、棋界の第一線でライバル関係であり続けるのは稀有なことだと思います。もちろん一向に衰えをみせない清水さんの強さがあってのことですが、他の競技ではなかなかありえない将棋ならでは魅力ではないでしょうか。

まだ学生だった頃は清水さんに勝つことを目標に強くなった里見さん。里見さんに追い越されてからは挑戦者として再び強さに磨きをかけた清水さん。清水さんあっての里見さん、里見さんあっての清水さん、両者の強さはそんな表裏一体のような気がします。まだまだ両者を中心に女流棋界は動いて行きそうな感じをさせる五番勝負だったと思います。

マイナス金利はやっぱり言葉がまずかった。

2016/2/24 東京新聞

マイナス金利が期待する消費に結び付かず、逆に貯蓄増に繋がったという記事。まぁ、やっぱりね、という感じ。経済に詳しくなくても「マイナス金利」なんて第一感として不安を感じる言葉だ。行動が保守的になるのは当然だと思う。

以前、東京新聞で行動経済学についての記事を読み面白いと思った。行動経済学は、人間のどのような心理的効果がどのような経済的行動に繋がるのかを研究した学問。この辺は現政権の得意とするところと思ったがそうではなかったか。

この記事で気になったのは二人以上世帯の平均貯蓄額。その額は643万円。きっと多くの人がこの数字を目安に安心したり不安がったりするだろう。それとマイナス金利発表以降、金庫の売れ行きが好調というのが面白かった。金庫代より安心にかかるコストの方が大切ということか。


2016年2月23日火曜日

まずは自分から。損して得を取る。

2016/2/23 東京新聞

野党共闘に向けて共産党が頑張っている。次回参院選で、安保法案撤回を条件に共産党からの候補者を取り下げると表明した。これは「まずは自分から」そして「損して得を取る」という理知的な対応で全面的に支持したい。

限られた時間の中で、野党共闘はなかなか話が進まなかったが、これを機に大きく前進してほしい。でないと始まったばかりの民主主義がいっきに終わってしまう。次にオトナの対応を見せなきゃいけないのは民主党だ。


2016年2月20日土曜日

農業の大切さを感じる映画「オデッセイ」

マットデイモン主演の映画「オデッセイ」を見てきた。スケール感のある大作で予想していたよりもずっと面白かったです。★は4.5くらい。オススメです。

ストーリーはミッション中の事故で火星に取り残されたマットデイモンが、救助を待つ2年弱の間、相次ぐ困難にも諦めずサバイバルするというお話。極限状態で知恵と精神力が試される様子に人間の底力を感じてしまう。

個人的にキーポイントと思ったのは、マットデイモンが植物学者だったということ。つまり自力で食料を栽培できる知見を備えていたということだ。生きるためにまず必要なのは水と食料(この映画の場合は酸素も)。これはどんな人間であっても共通する。取り残されたのが植物学者だったのは映画が成り立つ必然だったと思う。

飽食の時代に意外と忘れがちなのは、私たちも水と食料がなければ生きられないという事実。だから食べ物を大切にしよう!というのは説教くさく思われるが当然のこと。もっというと食べ物の作り手に対する意識を持ちたい。どんな人間であっても食べなければ生きられないのだから、作り手は命の恩人だ。大袈裟ではなく本当にそう思う。

2016年2月9日火曜日

フジロック16

フジロックの早割が当選した!嬉しい。今回で2度目の当選(といっても前回の当選は同伴者が当たったので実質初当選)。チケット代は36000円(定価43000円)。フジロックに参加したことの無い友達は口を揃えて高いというが、まぁ妥当なところだろう。ヘッドライナー3組だけで普通に観たら3万はするし。

と言うわけで早々に迷うことなく参加が決まり、あとはアーティストの発表が待ち遠しい今日この頃です。が、フジロックにお願いしたいことがあります。それは、

1. 分煙マナーの徹底
2. トイレマナーの徹底

この指摘するのもバカバカしい2点について、今一度参加者に呼び掛け&見つけたら注意をして貰いたいです。

そもそもフジロックは参加者と共に作り上げるオトナのロックフェスで、お互いが快適に自然と音楽を楽しむことができるよう、マナーある行動をとることが唯一最小限のルールなはず。それがここ数年、マナーを考えず自分が楽しければいいや、的なファンが増えている気がしてならない。

分煙についてはルールが守られないと本当に危険。あの人混みのなかでタバコの火はあり得ない。勿論、非喫煙者にとってタバコの煙は有害だし気分が悪くなる。そしてトイレマナー。去年のグリーン最後方での立ちションの列は酷かった。見苦しいだけじゃなく自然を汚していて最低の行為。やめてほしい。

他にも混雑時にどうどうと椅子やパラソルを広げて場所取りしているのもどうかと思うが、もしかしたらやむを得ない事情があるかも知れないので、それこそ本人たちの判断に任せるしかない。

ルールを守りマナーのある行動を。こんな当たり前のことを言うのにもモヤモヤとした抵抗感を感じてしまう。現政権がやっているどう考えてもおかしいことをおかしいと言うのが難しいのと似ている気がしてならない。話が大きくなってしまったか。

でも、正直者がバカをみる最低の社会には絶対にしたくない。

2016年2月8日月曜日

人生は綱渡り

2/7日、晴れ。冬の快晴は気持ちいい。今日は久し振りに映画館で映画(3日前に残○を観たけどつまらなすぎたのでノーカウント)。観たのは「The Walk」。これが予想をはるかに上回る面白い映画だった。

ポイント⑴ 究極の目標オリエンテッド

主人公は、歯医者でワールドトレードセンター(WTC)建設の記事を目にして以来「WTCで綱渡りする」ことを目標に定める。そこから期日を決め、仲間を集め、計画をたて、目標に突き進む。自分の持てる全てを目標の一点のみに捧げこむ。主人公の自分に正直で自信に満ちたその姿がカッコいい。

ポイント⑵ 綱渡りがアートになる瞬間

主人公が劇中で繰り返し言う単語。それは「クー(クーデター)」。ストリートで綱渡りをして、観客からお金を貰うのはパフォーマンス。綱渡りをして社会の常識や価値観、規則を破壊するのはアート。パフォーマンスの一線を越え、アートの世界に足を踏み入れる変化が描かれている。綱渡りが芸術として命を持つ瞬間がカッコいい。

ポイント⑶ 高い所はやっぱり怖い

WTCの屋上から下を見降ろす。想像だけでも足がすくむ。自分なら10メートルの飛び込み台の上だって足がすくむだろう。主人公の仲間の一人に高所恐怖症の男性がいるのだが、彼に物凄く共感できる(というか何でそこにいたのって言いたくなる)。彼がいたからこそ「高さ」と「恐怖」がよりリアルに伝わってきたのは間違いない。影の主人公。

他にも書いておきたいポイントが無いわけではないが、長くなるので取り敢えず3つ。全体的には実話ベースの映画にありがちないい意味での地味さを持ちつつ、かけるべき場面には丁寧に時間をかけ、笑いも散りばめ、要所要所はきちんと締める、優等生とも言える作品だったと思う。

2016年2月6日土曜日

人生を左右する一局

2/6日、東京は曇り空。昨夜からの頭痛がひどい。

昨日、将棋界で嬉しいニュースがあった。高浜愛子女流3級が対局に勝ち、プロ資格である女流2級に昇級を決めた。

女流棋界にも奨励会ほどではないが厳しいプロへの道程があり、3級昇級後、2年以内に2級に成れないと3級取消しとなってしまう。また年齢制限もあり、高浜女流にとっては、昨日の対局は勝てばプロ、負ければ引退という大一番だった。

そして、その人生を左右するとも言える対局で見事勝ちを収め、念願のプロ入りを果たした。一夜明けたいまどんな心境だろう。

高浜女流には過去にもこの一局に勝てば昇級というチャンスはあった。印象に残っているのは昨年のマイナビ女子オープン、普段から交流があり仲の良い飯野女流1級との一局。

タイムリミットが迫る高浜女流としては、何がなんでも勝ち、昇級を決めたい対局。同時に開始した他の対局が全て終局したなか、一番最後まで駒音が鳴り響く大熱戦となった。

結果は飯野女流の勝ち。高浜女流にとってプロ入りのかかった負けられない一局であること知っていた飯野女流は、試合後のインタビューの時に涙で声を詰まらせてしまった。

あれから約半年、見事にラストチャンスを実らせた高浜女流に心から拍手を送りたい。昇級を決めた女流名人戦はまだ予選。次に山田女流四段に勝てば勿論初のリーグ入りとなる。

日本将棋連盟HPより

2016年2月5日金曜日

自分に厳しい意見を言ってくれる人は宝物

東京新聞 2016/2/5

覚醒剤で捕まった清原容疑者。好きな選手だったのでショックです。

実は、引退後の清原容疑者に悪い噂があるたび、桑田氏は電話や口頭で注意をしていたようです。しかし清原容疑者は耳を傾けず、逆にもう関わらないでくれと遠ざけてしまった。桑田氏は、もっと忠告を続けていれば、と悔やんでいる。

自分に好意的な人ばかりに囲まれていれば誰だって嬉しい。自分に厳しい意見を言う人にはムッてしまうのが人のこころ。それは仕方のないことかも知れない。特にSNS全盛のいまは簡単にブロックすることができる。

でも本当に大切なのは、自分に厳しい意見を言ってくれる人を身の回りにもてること。そういう人は実は誰よりも真剣に自分のことを考えてくれていることが多い。だからつい厳しくなってしまう。今回の清原容疑者に対する桑田氏は、まさにそうだったんだと思う。

更生と再起を願う桑田氏の最後のコメントに、友情のかけがえのなさを感じずにはいられない。

少数派の意見に耳を傾けない者に民主主義を語る資格はない‼︎

久し振りにコクリコ坂をみた。タイトルは風間俊の集会場での発言。何度聞いてもいいこと言うなぁと聴き入ってしまう。

ジブリでもう一つ印象に残っている台詞は「耳をすませば」から。雫のお父さんが雫に励ましと戒めの気持ちを込めて言う一言。

「人と違う生き方をするのはそれなりにしんどいぞ」

なんか人生で大切なことの多くはジブリから学んだ気がする。