2009年6月18日木曜日

『BOX!』

今日も歯医者。あと一回で終わると思っていたのにもう二回通院が必要とのこと。自分が悪いのだけどげんなり。


( 百田尚樹 『BOX!』 太田出版 )

大阪の高校ボクシング部を舞台にした小説。リズムよく爽やかな文章で600P近い厚さを感じさせない内容だった。最近では『一瞬の風になれ』『DIVE!』にも同じような感覚を持った気がする。「スポーツ青春もの」が好きな人にはたまらない一冊だと思う。

主人公はタイプの異なる二人のボクサー。そして完全無欠のライバルの登場。設定はちょっと漫画チックで先が読めてしまう展開だけど、キャラクターの個性に引き込まれハラハラドキドキしてしまう。すごく面白い。

別の視点で物語を読むと、天才とは、才能とは、努力とは何か、について考えてしまう。またボクシングの魅力にも接近した小説なので、ボクシングファンとして多くの人にお勧めしたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿