2009年3月31日火曜日

『音楽は自由にする』

坂本龍一さんの自伝 『音楽は自由にする』。ドイツ語のタイトルもあって、そちらは 『 Musik macht frei 』響きがカッコいい。



坂本龍一さんのイメージを覆されました。そもそも坂本さんの作品は殆ど知らないのでイメージも何もあったものでは無いのだけれど、それでも覆されました。

確か、坂本さんを知ったのはラストエンペラーが最初で、その後はいわゆる"エコ畑"の活動でその名をよく聞くようになったと思う。そういう訳で、ディープ・エコロジストだとか、どこか深遠で思慮深い人、というイメージを持っていました。

けど、そういう感じではなかったな。何ていうかもっとゆるい。今はうまく表現できないのだけど。

音楽は自由にする、というタイトルが、しっくりと本の内容に添っていたように思う。自由にいきるっていうのはこういうことなんだな、と強く思った。

2009年3月30日月曜日

ドッグ・イヤーで思うこと

ドッグ・イヤー:一週間を一日に凝縮して生きること。7倍速化された社会。久し振りの更新された梅田望夫さんのブログはドッグ・イヤーに関することだった。

ドッグ・イヤーは怖い。陳腐に、そしてネガティヴに考えると1日の無為な生活が7倍速化され、相対的に7日分の遅れとなってしまう。だから1分でも早く決断を迫られ、1秒でも早く行動に移すことが重要なのだ、という強迫観念のようなものを感じていました。

まぁ、ドッグ・イヤーはグローバル化と同様に、好き嫌い云々を言うことが無意味で、それをどのように受け止め、どう行動するかが各人に問われていることだと思います。

梅田さんのブログでは、ドッグ・イヤーの15年が過ぎ、ITやネットの進化が踊り場を迎えているとある。思うに、ITやネットの進化はドッグ・イヤーよりも早い"蝉イヤー"(一生が7日間くらいの時間感覚)なのではないだろうか。自分のように、未だITやネットリテラシーの末端に位置し、受動的に渦に巻き込まれている立場でいるとそう感じる。

2009年3月29日日曜日

今週の日経ビジネス

コスト削減で利益を生み出す企業の特集記事。


( 日経ビジネス 2009.03.30 )

居酒屋大手のワタミは"串なし焼き鳥"の販売があたっているらしい。原価70円の焼き鳥の内訳は、食材費35円、串代と串打ちの人件費で35円。つまり串なし焼き鳥にメニューを変更することで原価が半減にすることになる。

確かに居酒屋で焼き鳥を頼んでもみんなで食べ易いようにほぐす傾向があると思う。それなら最初から串なしで出てきたほうが手間が省けてよい。串があることが当たり前に思っていたから気付かなかったけど、お客さんの行動を観察していればこの案が出てきたのは当然の流れかも知れない。

ワタミは他にも、メニューを85種類から75種類への絞込みを行うなどの工夫で、無駄を省き利益を生み出すことに成功している。ちょっと前にアルコール価格を従来よりも100円近く値下げすることで業界を驚かせたけど、ワタミの強さはこういう新しい価値創造に取り組んでいることだと思う。

2009年3月28日土曜日

日本×バーレーン

日本×バーレーン。ワールドカップ最終予選、いってきました。



会場は埼玉スタジアム。5万7千人の大観衆。代表の試合を見るのは初めてだったので盛り上がった。結果は1-0で日本勝利。あんまりきれいな勝ち方じゃなかったけど、勝ちは勝ちでよかった。

それにしても人が多かった。。行きも帰りもほんとうに疲れた。サッカーはテレビでいいかな。

『ステップ』

今日の一冊。重松さんの新刊『ステップ』。杉田比呂美さんのカバーがとってもかわいい☆


( 重松清『ステップ』中央公論新社 )

何度も泣いてしまいました。。作中の全ての人がやあったかくてやさしくて、気持ち温まる物語でした。同著者の『きみの友だち』もそうだったけど、各章がそれぞれ独立した物語になっていて、それが成長の過程として繋がっています。

内容は帯にあるように、パパと娘の成長物語。親子に限らず、人は育て、育てられる関係のなかにあるのだなぁ、と改めて気付かされました。

それにしても作中のおじいちゃんは素敵です。昭和の親父、という風に表現されていますが、とにかく不器用。こんな親父が育つ社会はどこか愛嬌があってよいな、と思ってしまいます。何のことか分からないと思うので、ぜひ読んでみてください。

2009年3月27日金曜日

1000円カットは儲かっているらしい??

髪を切ってきました。だいたいいつも1000円カットで用を足してます。

フランチャイズ展開しているQBという1000円カットに行ってきました。店内に「ニュービジネス大賞」という経済産業省からの表彰状が飾られていて、内容は10分1000円という斬新なアイデアで成功し、経済活性化に貢献したとのことだった。

効率的で無駄の少ない1000円カットのシステムは気に入っています。昔の床屋さんも良かったけれど、地元を離れて各地を転々とするようになると、1000円カットのような気楽さを結構ありがたく感じます。

2009年3月26日木曜日

beck @ zepp tokyo

今日は Beck @ zepp tokyo にいってきました♪


( ポスターをとったつもりが・・・がちょーん(←死語??))

サポートアクトはゆらゆら帝国。めちゃくちゃかっこよかった!ベースがもの凄く分厚い、ギターはうねるうねる。"最高のライブバンド"との定評があるのが納得。好みのバンドです。


( ゆらゆら帝国:ラメのパンタロン )


ゆら帝の後、1時間程たって beck 登場。待たせすぎです。

これまでに体験したことの無い不思議なライブだった。ロックのライブは普通尻上がりに盛り上がってくるのだけど、beckのライブは中盤以降どんどん醒めていった。つまらないとかではなくて、感覚が研ぎ澄まされていく感じ。シャープでタイト、無駄が一切無い。省エネ。そして知的。

ライブの前に会った友人が言っていたけど、beckはブランドの広告塔みたいな存在らしい。確かにオシャレだった。


( beck : modern guilt promo )

オレンジ・ペコー

オレンジ・ペコー。最近のよく聴いてます♪



聴いてると素直で明るく元気な気分になれます☆

今日はお世話になった会社への挨拶を予定していたけど、社長不在とのことで明日へ変更。社長と会うのは久し振りなのでちょっとドキドキする。でもざっくばらんな雰囲気のある人なので楽しみ。

夜は Beck @ zepp tokyo です!Beckのライブを観るのは初めてなのでこちらはワクワク。おそらくモンゴル前にみる最後のライブとなるので思いっきり楽しんできます♪

2009年3月25日水曜日

すごいよ勝間さん。。

勝間さん、今度はビデオブログを始めたみたいです。

ほんとすごいです。。どんどん次々と新しいこと始められて。エネルギーをもらっています☆

福岡伸一×川上弘美 トークセッション

先日ブログでも書いた『ロハスの思想』の著者、福岡さんの対談を聞きにいってきた。お相手は作家の川上弘美さん。



対談のタイトルに いのちのふるまいを記述する方法 とあったけど、福岡さんの新著のタイトルでもある「動的平衡」に話は収束していった。「動的平衡」は幅のある包括的な keyword なので一言で説明するのが難しいけど、

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし

という方丈記の一文にその意味がよく表現されている。

自然界のものごとを捉えるときは、一部分だけを切り取るのではなく、繋がりを意識して捉えることが大切であるというメッセージだった。

環境教育の王道をいく、いかにもという感じの内容なのだけど、福岡さんが語る言葉に押し付けや説教臭さは全く無かった。淡々とまるで研究発表のようなお話ですごく好感を持てた。

太陽光発電導入のためのアクションプラン

つい最近になって経産省が 太陽光発電導入のためのアクションプラン を進めていることを知った。

価格系統や採算性などについての詳細は分からないのだが、市民の太陽光発電の導入へのインセンティヴを考えるなら、分かりやすいプレスリリースが必要になると思う。

余剰電力買取制度は確かドイツのが先進的事例として知られている。以前ドイツに留学していたときにその制度を知り、この制度はいいなぁ~、、と思った気がする。ドイツというと「環境先進国」というイメージがあると思う。あとはクラシックとビール(笑)。環境先進国とは、環境に配慮した生活を選択したいと思っている市民にとってのインフラが整っていることだと、滞在中に実感した。

環境がキーワードである今日、きっと多くの市民が太陽光発電導入に関心を持っていると思う。こういう上からのインセンティヴに対してもっと期待したい。

2009年3月24日火曜日

『さあ、才能に目覚めよう』

今日の1冊。ここ最近、勝間さんのお勧め本ばっかりだ。。



人は弱点を克服することではなく、持っている強みを活かし伸ばすことのほうがより大きな成功を収めるという話。

この本に記載されているIDで、ギャラップ社の strengths finder というテストを受けてみました!

私の強みは以下の5点となりました。

・運命的思考
・収集心
・内省
・調和性
・親密性

なるほどっ!と実感したのは、内省と収集心。ざっくりいうと内省はとにかく思考することが好きで、収集心は好奇心旺盛の知りたがり屋。確かに高校時代から一日中考えることだけをする"考える日"をつくってたし、「量は質に転ずる」をモットーに関心のある情報を大量にインプットしています。。


ビジネス・パーソン向けに書かれている本だけど、特に企業の人事部門に勤める人にとっては価値ある一冊だと思う。社員の強みに注目した人事戦略を立てようとしている際に、客観的な指標を示してくれる。

2009年3月23日月曜日

『ロハスの思考』

今日の1冊です。福岡伸一の『ロハスの思考』。


( 福岡伸一 『ロハスの思考』ソトコト新書 )

LOHAS = Lifestyles Of Health And Sustainability 健康と持続可能性に配慮したライフスタイルたち。日本ではエコ畑の人たちにとってはもうお馴染みの keyword だけど、一般的にはどうなんだろう。

ロハスで重要なことは、自分がどのようなライフスタイルを選択するのか、ということだと思う。だからこそ Lifestyles って複数形になっているのだとも思う。そして選択するためにはリテラシーを磨かなくてはいけない。本書では、専門家が言うことを鵜呑みにしない「嫌論権」が必要だともいっていた。

本書はロハスについての本、というよりは帯に書いてあるようなサイエンス・エッセイ集として読んだほうがストンと落ち着く感じがする。特に「動的な平衡」をキーワードとした件は面白かった。内容を一口に説明できないので、気になる人はぜひ読んでみてください。環境問題を考えるうえで非常に役立つ視点だと思います。

2009年3月22日日曜日

今週の日経ビジネス

人民元高・台湾ドル安の影響で台湾の「10ドル商店」は苦境におちいっているらしい。


( 日経ビジネス 09.03.23 )

日本でも原油高騰のときに100円ショップは少し話題になったが、最近はどうなのだろうか。ちょっと気になる。

日本の100円ショップは品質が高いし、商品もかなりバラエティーだと思う。海外の同様のショップを見るとその差に愕然とする。

今は円高だし、不況だし、100円ショップは儲かっているんじゃないだろうか。安かろう悪かろうでない経営をしているのすごい努力だと思う。

『心のなかの幸福のバケツ』

今日の1冊です。『 心のなかの幸福のバケツ 』


( トム・ラス ドナルド・O・クリフトン 訳:高遠裕子 )

サブタイトルに 仕事と人生がうまくいくポジティブ心理学 と書いてある。まさにその通りだと思う内容だった。

ちょっと前に ペイ・フォワード という映画もあったけど、やさしさとかあたたかさに繋がるポジティヴなメッセージはすごい強いエネルギーとなって伝播する。その逆もそう。最近読みまくった勝間さんの本でも、三毒追放(妬み、怒り、愚痴)をすることが仕事に人生にプラスに作用したとあった。

本書は100ページそこらで文章も読みやすい。それに基盤を心理学においてもいるので説得力もあったように思う。