2009年10月31日土曜日

『モンゴルの二十世紀』

今日のUB気温-10℃。雪が降って足元がすべります。今日の1冊。モンゴルの近現代史について。


( 小長谷有紀『モンゴルの二十世紀』中央公論新社 )

社会主義時代~資本主義への変動期を、最前線で駆け抜けたキーパーソンによる証言の記録。社会主義時代の都市と地方の人々の生活の様子、産業が発展していく軌跡が分かりやすく語られている。そして市場経済への移行を完全な失敗と位置付け、その要因を冷静に客観的に分析している。とても興味深く面白い。

また、いまのモンゴルが抱える課題。首都一極化と農村開発、食料自給率の向上と基幹産業の発展などが、無計画な資本主義への移行との深い因果関係にあることがよく分かった。問題を改善するためには原因を探らなくてはいけない。前進することが問題を解決する、というような雰囲気があるだけに、とても示唆に富んだ内容だと感じた。

2009年10月30日金曜日

ミューズ・カサビアン・アークティック

久し振りの今日の1枚。UKロック雄ミューズ。


( MUSE : The Resistance )

ミューズの新譜、最近聴き込んでいます。デビュー以来それほど大胆に変化していないけど、着実に新境地を開拓しているミューズ。今作は叙事詩的な世界観を取り入れ、聴かせる以上に観させる内容に仕上がっている。世界20カ国で1位という大記録を打ち立てたにも関わらず、コマーシャル的な要素が全く見当たらない。稀有なアルバムだと思う。

そしてこのミューズを筆頭に、いまUKロックが熱い。今月のアークティックモンキーズ@武道館を皮切りに、年明けにカサビアン、ミューズと立て続けに武道館公演が続く。とっても観にいきたい。けど行けない。悲しい。

2009年10月29日木曜日

半日日曜大工

お世話になっているNGOがオフィスの改装工事をしているのでお手伝いをしてきました。


( 鋸の刃は日本と逆で、押すときに切れます )


( 完成、荷物置きです )


( 看板にペンキで、冬物、古着、安く売っています、と書きました )

外での作業は凍えるんじゃないかというくらい寒かったです。けど、こうして、普段の活動とは別にボランティアをさせて頂くことができてとても楽しかったです。どうもありがとうございました。

2009年10月28日水曜日

モンゴル観光産業のゆくえ①

今日もすごい大気汚染。部屋の窓から見渡すことのできた丘が、まったく見えない。


( 煤煙で灰色の景色。加工していません )


( 丘が見えるのわかりますか?いまは見えません )

モンゴルはこれから冬場の観光産業にも力を入れていくみたいですが、UBは大気汚染を改善しない限り、人はやってこないと思います。

現在、モンゴルを訪れる観光客数は年間45万人(日本人は1万7千人)ほど。モンゴルの目玉は何といっても大草原に代表される自然と、遊牧民の生活文化。このどちらも地方に行かなくては楽しめない。そこで必要とされるのが交通インフラと宿泊施設。けど、いまのところどちらもあまり充実していない。

そんな中、日蒙双方の観光協会が観光振興に関わる会議をもったらしい。
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=42700
( リンク元 : トラベルビジョン )

インフラ整備の必要を指摘する日本と、ありのままのモンゴルを楽しむにはインフラ整備は必要ないとするモンゴル側の意見。難しい問題だと思います。

インフラについてはひとまず置いておいて、観光産業を発展させるために、モンゴルでいま一番必要なのはガイドの育成ではないかと思います。同期隊員が配属する国立大学では、この9月からエコツーリズム科がオープンしました。学生数は80名ほど。この中からプロのガイドが育つことが期待されます。

2009年10月27日火曜日

『やりたいことがないヤツは社会起業家になれ』

UBのど真ん中にヴィトンのお店が大々的にオープンしました。どうせなら本屋がほしかったです。今日の1冊です。


( 山本繁『 やりたいことがないヤツは社会起業家になれ 』メディアファクトリー )

やりたいことがない人は社会起業家に向いている。冒頭からホントかよ、とちょっとつっこみたくなるメッセージで本書は幕を開ける。「やりたいことがない、そういえる人は自分に正直。そして自己実現よりも人のために働ける。共感する才能と何にでも対応できる能力を持っている。」なるほどなぁ、と思う。

やりたいことがなくても、人は人や社会との繋がりなしには生きていけない。だから何をやりたいか分からなくても、繋がりたいという外に向かう意識のベクトルは大きくなるのだと思う。それは自然と「役に立ちたい」という思いに直結する。だから社会をよくすることを仕事にする社会起業家に向いているということにもなる。

話の本筋では無いのだけれど、山本さんのネーミングセンスに感動してしまった。コトバノアトリエ、神保町小説アカデミー、オールニートニッポン、トキワ荘プロジェクト。響きだけで面白く、ちょっとオシャレでポジティブなエネルギーを感じてしまう。こういうドキドキわくわく感をつかめる名前は、けっこう大切になってくると思います。

2009年10月26日月曜日

木を植えてきました

天候のため延期になっていた植林をしてきました。



本来はエコクラブの生徒たちと植える予定でしたが、インフルエンザで登校禁止なので、先生たちが参加してくれました。植えたのはカエデの苗木で、生後1年と2年の木を合わせて200本ほど植えてきました。厳しい冬を越え、無事育ってくれるといいです。

周りからどう見られるか

人からどう思われているか。多くに人にとって気になることであると思う。そしてやっかいな問題だとも思う。



大学の心理学で学んだ話。「自分の思う自分像」と「人が思う自分像」のベクトルの差が大きいほど、人は困惑や鬱を感じるらしい。もっともだと思う。それはネガティブな評価だけでなく、自分に対する人からのポジティブな評価でも同様らしい。例えば周囲から美人だ美人だといわれる、けど自分ではそうは思わない、そういう時に鬱になる人は多いらしい。

私自身もこのことで悩む時が多い。そして結局は人が思う自分像に合わせるようにしてしまう。その後は決まって落ち込むし、疲れる。自分の居場所を見つける、ということは自分と他人のベクトルが一致している環境なのだと思う。それには自身の努力70%、運30%くらいが必要なんじゃないかと思っている。

2009年10月25日日曜日

屋外広告は景観をどうかえる?

今週の日経ビジネス。ちょっと前から気になっていたバス停広告事業について少し。



広告収入によってバス停の設置、維持管理を自治体から請け負うというビジネスモデル。事業を手掛けるのはMCDecauxという外資企業。バス停あたりの年間維持管理費200万(横浜市)に対し、300万ほどの広告利益を上げる高収益事業。自治体側の役割は景観面に対する配慮のみ。

景観にうるさいヨーロッパではすでに定着している広告事業で、屋外広告とまちづくりの関係を考える上で欠かせないビジネスの一つであると思います。そして、景観に対する意識が薄い(京都など一部先進的な都市もあります)日本型まちづくりに良い刺激を与えるビジネスだと思います。

ちなみに東京は規制を保ち、独自に広告事業の展開を始めたよう。イノベーションが多く生まれる民間に任せるべきだと思います。

ごみ拾い@小川②

今日は3週間振りのごみ拾いです!場所は前回と同じ近所の小川で行いました☆



気温は氷点下の朝8時半に集合。活動を始めようとしていた私たちをみて、モンゴル人の方も飛び入り参加をしてくれました。日本にも行ったことのある方で、JICAのこともご存知でした。

この小川はポイ捨てが本当に多いです。開始20分ほどでごみ袋がいっぱいに。また次回もここで開催しようと思います。

2009年10月24日土曜日

『そうだ、葉っぱを売ろう』

先輩隊員の方から借りました。Uさん、ありがとうございます☆今日の1冊です。


( 横石知二 『 そうだ、葉っぱを売ろう 』SoftBank Creative )

「彩」事業の成功で全国にその名を知られる徳島県上勝町。その立役者、横石知二さんの常人ならぬ奮闘振りと、読むと必ず足を運びたくなる上勝の魅力がぎっしり詰まった感動的な一冊です。

人との繋がり、社会との繋がり。本書では「絆」と表現してるその繋がりが、人がイキイキと生活するために必要なんだと思います。そしてどちらの繋がりも、希薄化していってしまっている日本社会に深い問題を感じずにいられません。

それにしても横石さんの働きっぷりはすごいです。ちょっと前に、日本人の働き方について、もっとゆとりを持つべきと書きました。その考えは変わらないのですが、人が自分の仕事に心底生きがいを感じるとき、ゆとりの働き方というのは無効にもなるということが分かりました。どうやら生きがいと働き方の問題は、分けて整理して考える必要がありそうです。

2009年10月23日金曜日

『マイクロソフトでは出会えなかった天職』

今日の1冊。マイクロソフトを辞め、世界中の子供たちに教育の機会を届ける仕事を始めた起業家の物語り。


( ジョン・ウッド 『 マイクロソフトでは出会えなかった天職 』 ランダムハウス講談社 )

以前に紹介したこともある Room to Read が誕生するまでと、その活動、そして創設者の想いが詰まった一冊です。

この本を読むと、NPO=ただの慈善団体、では無い、ということがはっきり分かります。説明責任をはっきりと意識した活動。ボランティアではなく、現地の人の参加と協力を前提とした活動モデルの構築。具体的な数字に基づく活動展開。アクティブな資金調達能力。そして社会を良くしたいという熱いミッションと行動力。NPOに携わる人にとってとても参考になる内容だと思う。

原文のタイトルは「Leaving Microsoft to Change the World」。翻訳では「天職」という言葉を使っているが、なるほどと思う。毎日仕事に行くのが楽しくてたまらない。この仕事が本当に好きで好きで仕方のない様子が隅々から伝わってくる。それって最高に幸せなことなんだと思う。Room to Read の素晴らしい事業のほうに関心が向かいがちだけど、自分にとっての「仕事」とは何か、について考えるきっかけも与えてくれる内容だと思う。

空気が・・・

最近、夜間になると何となく部屋の中が焦げ臭い。もしやこれが大気汚染、、と思いましたが、どうやらそのようです。

朝、部屋の窓から外を眺めると、はっきりとよどんだ空気の層が確認できます。



まだ本格的な冬は迎えたばかりのUB。これから半年近く、この状態が続くのかと思うと塞いだ気持ちになります。

煤煙の排出源であるゲル地区のアパート化が大気汚染改善の主な対策なようです。しかし、恒常化しつつある人口増加を考えると、地方の開発を進め、UB一極集中を避けることが根本的に必要だと思います。

2009年10月22日木曜日

目的の確認

新型インフルの感染拡大防止のため、明日から1週間、市内の学校は全て休校ということになりました。

明日、そして来週の金曜もエコクラブの活動が決まっていただけに残念ですが、早く感染が落ち着き、子供たちが安心して学校に通えるようになるといいです。

この休校期間を活用して、私自身の授業のパッケージ作りと、活動目的の再確認と徹底、ロードマップ作りを仕上げようと思います。

エコクラブ、そしてモンゴルでの環境教育活動の目的は「環境問題について考え、行動する未来のリーダーを育成する」ことです。モンゴルは国全体の平均年齢が40歳を下回るとても若い国です。首都一極な感じはありますが、勢いがあり経済も成長してきています。大気汚染、ごみ問題と、いまでも環境問題は急を要する課題ですが、これからもますます重要となってくると思います。

人口300万にも満たない小国であるということ、そして国民性から、モンゴルでは上からの意思決定が大きな影響力を持ちます。そのため、この国の環境問題を改善するためには、環境意識をもった世代が将来のデシジョンメーカーになることが必要不可欠だと思います。日本以上にリーダーの存在が大きな国であることは間違いなさそうです。

モンゴルの子供たちはとっても熱心に勉強します(大学生になるとそうでもないようですが、、)。勉強することにハングリーです。そして教師を敬う社会です。そういう環境の中で、リーダーの育成を自身に課すことができたのは運が良かったと思います。教育の格差を是認しているように捉えられがちですが、そういうわけではありません。念の為。

2009年10月21日水曜日

東京

だいぶ復調してきました。今週の日経ビジネス。都民にとっては気になる記事。


( 日経ビジネス : 2009.10.12 )

今回の五輪招致失敗は、色褪せつつある東京の存在感を象徴する出来事という内容です。私は落選したことに対してはそれでよかったと考えています。オリンピックに頼るような活性化では東京は魅力的な街に発展していかないと思います。

東京に生まれ、30年近く生活してきて感じることは、東京はどんどん没個性的な街になってしまっているということ。流行り廃れが一瞬にして通り過ぎる。だから伝統や文化との刺激的な接触は少ないし、地に根ざした新しいものが生まれてこない。メディアとしての機能は優秀だが、コンテンツが育たない環境になってしまっている。

勿論、コンテンツの創造は地方に譲り、東京はそれを消費する場であっても良いのかも知れない。若い世代を中心に、地域活性化が社会的な胎動として感じられるいま、それはむしろ自然な役割分担だとも思う。けど、生まれも育ちも東京都民からすると、それではやはり少し寂しい。地元っ子の一人として、この晴れない気持ちを何とかしたい想いが募ります。

ODAウォッチング②

私の配属先、UB市環境汚染・廃棄物管理部がカウンターパートとなり、JICAの技術プロジェクトが始まりました。名目は廃棄物管理能力強化プロジェクトで、期間は3年、主に廃棄物管理に関わる人材育成に注力する内容です。当然、私もかなり近い立場(場合によっては協力参加)からこのプロジェクトの進行を目の当たりにすることになります。

学生時代、想いだけが先走り、批判することしか知らなかったODA。いまそのODAでモンゴルに来て、更に目の前でプロジェクトが始まる環境にいる。とても貴重な体験をしていると思います。立場上、レポートできることは限定されますが、感じたこと、実際に起こった変化などは発信していきたいと思います。

2009年10月20日火曜日

『働き方革命』

今日の1冊。ここ最近ブログで話題にしている社会起業家、駒崎氏の『働き方革命』。


( 駒崎弘樹 『働き方革命』 ちくま新書 )

働き方を変える。もっとゆとりのある働き方に。そうすると自分も周りも良い方向に変化していく。日々の仕事で忙しい多くの日本人にとっては、それが出来たら苦労しない、と一喝して終わる話かも知れない。けど、最初から無理と決め付けないで、やってみたら案外出来るのかも知れない。本書で紹介されている駒崎氏の試行錯誤を読むと何だか勇気付けられる。

それにしても日本人はよく働いていると思う。けどその割には豊かさを感じられない。それどころか社会はどんどんぎすぎすしてきている。生活を豊かにするための仕事が、いつの間にか生活を犠牲にしてする仕事に摩り替わっていることがよくある。もしくは生活のために仕事を辞めざるを得ない状況に追い込まれることもよく起こる。それって本当に残念だ。

働き方の問題。日本が抱える一番の問題は、環境問題でも少子高齢化問題でもなく、一人一人の働くことに対する意識の問題なのかもしれない。本書を読んでそう感じた。

2009年10月18日日曜日

モンゴルでもインフルエンザ

ついにモンゴルでも新型インフルエンザが確認され、感染した生徒の通う学校が休校になるなど、二次感染が拡大することが懸念されています。

私もインフルエンザではないと思いますが、昨夜から悪寒と発熱が始まり再びダウンです。腹痛から一夜明けたらこれです。まいります。

想いを遂げるには元気があってこそ。友達がメールをくれましたが、その通りです。ゆっくり休み、早く全快したいです。みんなも体調にはくれぐれも気をつけて。

2009年10月17日土曜日

休日、考える日

土曜日。部屋の掃除をして外出。よくいくカフェで活動について考える。



これまでの活動の経緯、目標確認、現状認識、今後の戦略などを考えました。今のところ順調に進んでいるだけに、しっかり足元を見つめ直す必要があると感じています。丁度明日の植林についても、気候の関係でどうしようもできないトラブルが出てきそうなので、気を引き締めようと思います。

追伸:UBは本格的な冬になりました。朝晩の冷え込みもすごいですが、日が出ている日中も寒いです。

2009年10月16日金曜日

エコクラブ@植林

エコクラブ始まりました。第一回目の授業は植林について。モンゴルで植林活動を行うNGOの方が講師をしてくれました。


( 授業の様子。TV局も取材に来てくれました )

授業はモンゴル語で行われるので、残念ながら内容はまだ理解できません。けど授業後には活発な質疑応答が行われました。きっと得るものが多かったのだと思います。

授業後には実際の植林活動に向けて、準備の穴掘り。植林は日曜日に行います。


( 氷点下の中での穴掘り。みんな頑張りました! )

このエコクラブ、生徒にとって質の高い講義を提供できるよう、内容を充実させていくことが課題です。といっても講義は講師の方にお任せしているので、講義以外にも生徒のモチベーションを高める工夫を用意していきたいと思います。

モンゴルの未来を担うのはあなたたち。私ではありません。一生懸命学び、そして得た知識を行動に繋げて、より良い社会を目指して邁進していくことを心より願います。

2009年10月15日木曜日

再度食中り。。

昨日モンゴルに来てから2度目の本格的な食中りをしました。。

夜も寝られないくらい、本当にしんどかったです。原因は不明なのですが、恐らく鶏肉かと。軽めの腹痛を含めると、月1回くらいのペースでお腹をこわしています。活動の関係上、家に帰るのが遅く、そのため外食で済ますことが多いのですが、見直すべきかも知れません。ちょっと落ち込みましたが、また気力を高めて頑張ります!

2009年10月13日火曜日

信用の価値

今週の日経ビジネス。「敗軍の将、兵を語る」より。


( 日経ビジネス : 2009.10.05 )

ローマにある創業150年の老舗レストランが、日本人観光客をぼったくった話。ランチで9万円も吹っかけられたらしい。いくらなんでも高すぎる。その後被害者は警察に届出、調査のうえでその老舗は営業停止となった。注目すべきはその後の展開。

日本との友好関係に傷をつけまいと、ローマ市は謝罪の意を込め、被害者を無料でローマに招待することを試みる。被害者の都合上、招待は叶わなかったのだが、それならばとローマ副市長が日本を訪問。被害者に直接謝罪をする。

この一件。なんて誠実な対応なんだ、と素直に受け止めるほどお人好しではないが、実にスマートではあると思う。観光地ローマの信用回復ばかりか、PRまで成している。実際、紙面には、ローマが新しく始めた日本語観光案内サービスについて書かれている。

信用の価値は絶大である。日本には傷付いた信用を回復するために、膨大な時間とコストを費やすはめになった企業は数多くある。その大きな一因に初期対応の拙さが挙げられる。今回のローマ市の行動からは学ぶことが多いと感じた。

モンゴル人は記憶力がいい!?

モンゴル人はものを覚えるのが得意、とよく聞きます。語学に関しても、単語を早く覚え、上達が早いともっぱらの評判です。

今日、道を歩いていると突然後ろから大声で名前を呼ばれました。振り返ってみると誰だか分からないおばちゃんが笑顔で近付いてくる。

一体何者??

目の前までやってきて全く聞き取れない早口のモンゴル語でまくし立てる。一体誰なんだ~!と思うこと約3分。。不意に聞き覚えのある単語をキャッチ。それは「モリンホール」。

あ~、馬頭琴を習いにいってた所であったおばちゃんだー!思い出したー!

このおばちゃんとは以前、ほんの1分ほど会話をしたことがあるだけです。しかも挨拶で簡単に名前をいっただけ。それを覚えていたんです!すごいなぁ~、日本人の名前なのに。

その後、おばちゃんの一方的な会話は続き、結局電話番号交換をしてわかれました。電話してみようと思います。

2009年10月12日月曜日

真実(ほんとう)の瞬間

昨日読んだ『社会を変えるを仕事にする』の余韻が深く残っています。NPOフローレンスが挑戦している仕事は、多くの人に知ってもらいたい本当に素晴らしい仕事だと思います。

本を頭の中で読み返していたら、ふとブルーハーツの「終わらない歌」の歌詞が浮かんできました。

世の中に冷たくされて 一人ボッチで泣いた夜
もうだめだと思うことは 今まで何度でもあった
真実(ほんとう)の瞬間はいつも 死ぬ程こわいものだから
逃げだしたくなったことは 今まで何度もあった

真実の瞬間を感じられること。そして、その瞬間を逃げずに乗り越えること。これらは社会起業家に共通する才能なんだと思う。

夢とか想いとか、正直に話すと照れくさいし恥ずかしかったりもするけど、そういう気持ちを他人にも自分にも隠してしまったら、きっと真実の瞬間は現れない。現れなくても別に困ることはない。けど、人間が本当に輝くときは、その瞬間から逃げずに向かっていくときなんだと思う。私が社会起業家に惹かれてやまない理由はここにあるのだと思う。

2009年10月11日日曜日

『社会を変えるを仕事にする』

今朝はあいにくの雪空。ごみ拾いは中止し、読書しました。


( 駒崎弘樹『 社会を変えるを仕事にする 』英治出版 )

日本を代表する社会起業家、駒崎氏の半自伝的な1冊。SNSの書き込みのようにテンポよく、サクサクと読めて面白い。山あり谷あり笑いあり、ちょっと赤裸々で著者の体温がそのまま伝わってくる。そして、これから社会起業家を目指す人にとってはアドバイスの宝庫のような内容になっている。

この駒崎氏、実は友人の友人で、距離的にかなり近いところにいる人でずっと気になっていました。その友人曰く、駒崎氏のような社会起業家になる人は、どこか突き抜けてしまっているそう。そして人間としてめちゃくちゃに面白い、とのこと。本を読んでなるほどなぁと思います。もう一冊、彼の本を読み始めるので、またレポートします。

2009年10月10日土曜日

『社会起業家という仕事』

今日の1冊。ポジティブなエネルギーに満ち溢れた最高の1冊です。


( 渡邊奈々『 社会起業家という仕事 ~チェンジメーカーⅡ~ 』日経BP社 )

紹介されているのは著者が取材した17人の社会起業家。企業を決意するまでの生い立ちや事件、そして彼らの強い想いが綴られている。文章が丁寧で美しく、著者の社会起業家に対する深い尊敬が感じられる。読んでいて気持ちがいい。

社会起業家とは、自らの原体験となる問題意識から、本気で社会をよくしたいという信念を持ち、行動する人である。本書のあとがきにもあるが、そういう人の周りには必ず支援する人々が現れる。一生懸命な人を応援したくなるというのは人の持つ基本的な心理なのだと思う。

大切なことは、この基本的な心理をシステム化し、社会の基盤とする風土を育てていくことなのだと思う。それは優れた社会企業家を見出す目であったり、リスクを負って育てようとする気概といったものなのかも知れない。

本書では5人(うち一人は米国で起業)の日本人が紹介されている。米国を見るとまだまだだが、日本でも少しづつ社会起業家の芽が育つ土壌ができ始めている。この土壌がもっと豊かになるように、私もブログを通じて社会起業家についてのメッセージを発信していきたいと思います。

2009年10月9日金曜日

エコクラブ始まります

モンゴルの未来を考え、環境問題を解決するための人材を育てるエコクラブ。いよいよ始まります。



今日はクラブの活動趣旨と、自己紹介を行いました。公募のチラシをみて集まってくれた生徒は21名。これから3ヶ月間、この生徒たちと一緒に環境問題について学んでいきます。最初の講義は植林活動について。モンゴルで植林活動を実践するNGOの方を講師として招きます。実際に植林活動も行います。

生徒たちが学びを深められるよう、充実した活動となるよう、試行錯誤していきたいと思います。

2009年10月8日木曜日

教育改革について

今週の日経ビジネス。日本の公立学校再生についての記事。


( 日経ビジネス : 2009.09.28 )

「教育力」が衰えていることを前提に、人事や予算などの権限を学校に委譲し、現場の自由度を高めることが必要だという論旨。また、教員養成課程を6年とし、高度な専門性を持った教員を育成することや、社会人を受け入れることによる人材の多様化、地域の声を学校運営に取り入れることなども必要と挙げている。それはそれで正しいと思う。

しかし目指すところがよく分からない。「教育力」や「教育の質」が問題のテーマとしてあがるとき、よく耳にするのが国際学力ランキングだと思う。ランキングを上げることが「教育力」向上の目的であるのなら、もっと別な方法が考えられる。

教育についての議論の多くは、今の問題ばかりに目がいって、理想のカタチについて発展的に意見が交わすことが少ない気がする。他の多くのことにも共通するが、まずビジョンを示すことが日本には必要だと思う。

2009年10月7日水曜日

萌えってスゴい。。

勉強はきらいだけど、家庭教師が美人だったら勉強できちゃう。そんな男子生徒の妄想を実現させ、学力を向上させてしまう何とも言えないゲームソフトが発売されていたみたいです。

その名も「もえスタ

そしてキャンペーンとして、もえスタで勉強して東大に合格した生徒2名に50万円の奨学金が渡されたそう。

関連記事:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0910/06/news054.html
( IT Media News )

まぁ、考えてみると勉強に限らず男子が頑張る最大のモチベーションは女子にモテたい、ということだと思います。その女子が二次元になってしまうわけだから「萌え」の力はスゴイと思います。そして「萌え」が普通に受け入れるようになった日本社会の変化もスゴイと思います。

2009年10月6日火曜日

こころの栄養

読みたかった本が日本から届きました☆



最近は、本を読む時間、というより読みたい本が手に入らない環境だったので大変でした。私にとって本はこころの栄養で、不足すると健康を崩してしまいます。ネットでも文章を読むことはできるのですが、やっぱり本で読むことは特別みたいです。たぶんキンドルでも満たされないと思います。

届いた本は主に社会企業家についての本。読み終わったらブログで感想をアップします。

2009年10月5日月曜日

ボランティア、100%でなくてもいい

協力隊員の間では活動のことを"仕事"と呼ぶのが一般的です。仕事の定義が何なのか、それについてあまり考えたことはないのですが、無給のボランティア活動を"仕事"と呼ぶことに少し抵抗も感じます。

ボランティアは自発的意思に基づく活動であって、人に命令されてするものでなければ、しなければならないものでもない、と思います。勿論、コミットしたからには責任を負い、成果を求められるものではあると思います。協力隊のボランティアの場合、この協力隊にコミットしたことが隊員のメンタリティーに強い影響を与えているような気がします。そしてその表れが活動=仕事という認識になっているような気がします。

私もそうなのですが、このことが結果として隊員のプレッシャーとなり、のびのびとした活動の阻害になることがあるように思います。

協力隊のボランティアはやっぱり特別で、JOCV(20~39歳)とシニアとの間でも待遇差があり、期待されている内容も当然違います。

書きながらよく分からなくなってきてしまいました。。書きたかったことは、タイトルのように100%できなくてもいい、ということだったのですが。。。

2009年10月4日日曜日

ごみ拾い@小川

朝方は氷点下まで冷え込むようになりました。本日のごみ拾いは近所を流れる小川で開催です。川の名前は忘れました。。



今回は残念ながら一番収穫の多いごみ拾いとなりました。しかも大物が多かった。ビン、カン、ペット、洋服、発泡スチロール、タバコの空箱。ごみ袋はあっという間にいっぱいに。周囲が自然だとごみも捨てやすいのでしょうか。残念です。

今回で4回目のごみ拾い。そろそろ次のステージに移ることを検討中です。乞うご期待☆

顔を見せる経営

発信する経営者が増え、情報の競争が活発になってきた気がする。株式会社武蔵野の社長、小山昇氏はその最前線で発信し続ける経営者の一人。

その小山氏のコラム『「地域貢献」を意識しない会社に未来はない』を読んでみた。

会社の地元である地域からの依頼を受け、商店街のお祭りに協力をするようになってから、地域でのシェアがぐんぐんと伸びたという内容。地域のイベントにコミットすることが、自社のサービスの付加価値を高めることに繋がっている。その付加価値は「信頼」であり「ファン」というものなのだろう。当然といえば当然の話。

よく「顔の見える」経営、という言葉は聞くが、意識的に顔を見せる経営をやっているところはまだまだ少ない。武蔵野も利益を狙いとして始めたわけではないようだ。これからCSRの拡大解釈として企業の地域貢献も増えてくると思う。元来謙虚さが美徳である日本人にとって「顔を見せる経営」というのは面白い競争になるような気がする。

2009年10月3日土曜日

i love motherhouse②

ネパールからの新ブランド「マイティガル」もスタートしたマザーハウス。ちゃくちゃくと前進していますね。そんなマザーハウスから誕生日プレゼントを頂きました☆


( マザハのロゴ入りレザーストラップ♪ )

こういう細かなところでお客の気持ちを暖かくさせてくれる企業は大好きです。また買い物をしたいなぁ、という気持ちになります。会社の規模が大きくなると難しくなるかも知れませんが、ぜひ出来る範囲で続けてほしいですね。

私の身の回りにもマザハファンが増え始めているのを感じます。先日ブログで紹介した六花亭もそうですが、ファンがつく企業、愛される企業というのは強いです。これからも一ファンとして応援していきたいです。

2009年10月2日金曜日

未来のエコリーダーを

先日、モンゴルに新隊員が赴任しました。早くも先輩です。最近は活動が充実しはじめ、しなければならないこと、考えなければならないことに日々追われるようになりました。その活動を少し紹介します。


( エコクラブの案内。右はモンゴル語 )

市内の学校と協力してエコクラブを立ち上げることになりました。目的は「環境問題を解決する未来のリーダーを育てること」で、高校生以上を対象に、3ヶ月間のコースで、大学の専門家やNGOの職員などから環境問題全般について学び、理解を深めるものです。そしてコース修了後に市からジュニア・エコ・カウンセラーの資格を発行するというものです。

日本でもエコ検定や環境カウンセラー、環境プランナーなど環境系の資格が増えてきています。今回はそのキッズバージョンで、ゆくゆくは成人を対象にしたものに繋げていきたいとも考えています。資格というインセンティヴを通じて、市民の環境問題への関心と、アプローチする人材を育てていきたいです。

2009年10月1日木曜日

エコツアー感想文

先月参加したGNCのエコツアー。感想文を寄稿しました。せっかくなのでこのブログにもUPします。

今回、私はGNCエコツアーの全日程に参加することは適いませんでした。しかしながら貴重な体験と、私のモンゴルでの活動にあたり、多くの大切なことを学ぶことが出来たと思います。

その中で一番参考になったことは、GNCの活動が現地スタッフとの深い信頼によって繋がっているということです。代表の宮木さんをはじめとするGNCスタッフの方々が、長年に渡り築き上げてきた信頼関係に大変感服致しました。この関係は、モンゴルに対する只ならぬ愛情と尊敬、そして相互理解を重んずる気持ちの表れだと思います。

国際協力の世界では援助側の一方通行に終わる協力というものも往々にして起こり得ます。そこには短い期間で結果を出さなければならない制度としての欠陥や、現地の人とのコミュニケーション不足といったローカルな問題も隠れています。しかしながらGNCの活動はこの点において、「共存」という組織理念に基づき見事なまでに、年月をかけ、本当に役立つ国際協力を実現していると感じました。

協力隊員としての私の活動は2年間と限定されたものであります。現地の問題の大きさから考えると、これは決して充分な期間ではなく、正直何が出来るのか不透明ですらあります。しかし、GNCの活動を参考に、自分で期間や関わり方を制限するのではなく、もっと長い視野でこの国のことを考えてみようという気持ちになりました。

また来年もツアーに参加したいと思います。この度は本当に有難うございました。

Moodorama : Sweet Toffee

どうでもいいことかも知れませんが、モンゴルのCDショップ事情についてです。

以前にも少し書きましたが、こちらのCDの相場は7500T~12900T(オリジナルCD)くらいです。コピー版になるともう少し安く4000~6000Tくらいになります。

大手のCDショップにおける蒙楽と洋楽の割合は6.5:3.5といったものでしょうか。日本の新星堂のようなCDショップの感覚に近いものがあるかもしれません。

面白いのは置いてある洋楽の種類。何でそのセレクトなの!?というマニアックなCDを結構見かけます。そして何であのCDが置いてないの!?といういうようなメジャーアーティストが少なかったりもします。バイヤーの趣味なんでしょうか。

そのマニアックなCDの一枚、Moodorama から名曲 Sweet Toffee を紹介します。ちょっとオシャレなカフェミュージックの代表曲です。


( Moodorama : Sweet Toffee )