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2011年9月30日金曜日

幸せを感じられる確かなもの


日経ビジネス:2011.9.5

ただ今23時帰宅。疲れた。今週(ではないけど)の日経ビジネス。残業とは無縁のブータンについてのレポート。レポーターはブータン政府GNH委員会の元首相フェローの日本人女性。すごい仕事だ。

国民総幸福量(GNH)で有名なブータン。雄大な自然環境に囲まれ、信心深く穏やかに慎ましく暮らす国民。きっと誰もが思い描く予定調和的なブータン像と、財政の3割を他国援助に依存し、自立を課題とするあまり知られていないブータンの現実。この二面を織り交ぜた上手に読み手を引き込むレポートだった。

特に、下記の一文は興味深かった。

「あなたにとって幸せとは何か?」という質問に対し、年齢も職業も異なる多くの人が口にしたのは「家族や親しい友人たちが幸せで、そして、自分と一緒にいられること」でした。(本文より抜粋)

私が人生において一番大切だと思うことは「幸せを感じられる確かなもの」をどれだけ見つけれるか、ということ。

家族や友人の幸せ、そして一緒にいられること。変な言い方だけど、これ以下の「幸せを感じられる確かなもの」はないと思う。逆にこれ以上のものはたくさんあると思う。そのことを多くの国民が知っているからこそ、ブータンはGNHの国と言えるのだと思う。

2011年9月29日木曜日

最近ユニクロでドキドキしましたか


日経ビジネス:2011.9.26

久しぶりの今週の日経ビジネス。ほんと久しぶりだ。

ユニクロの国内販売が8年振りに前の期の実績を割り込んだという記事。要因は、客単価向上につながるファッション性の高い商品の売れ行きが思わしくないとのこと。

どちらかというとベーシックで低価格な商品のイメージがあるユニクロ。なので、この要因はそれほど意外とは思わない。むしろファッション性の高い分野で売り上げを伸ばすことはユニクロのアイデンティティと競合してしまうのではないかとも思う。

それよりも気になるのは店舗に足を運んだ時のドキドキ感やワクワク感といったフィーリングが以前よりもしないこと。

小売店の成長のポイントはこの足を運んだ時のフィーリングの高上にあると思う。そしてフィーリングの高上には接客や店舗レイアウト、チラシなどいろいろな要素が関連している。

ユニクロにドキドキワクワクを感じなくなった理由には、品揃え(も、もちろん重要だけど)以外の理由が大きいような気がしてならない。

個人的にとてもお世話になっているし、好きで応援している企業です。新たな事業戦略で、売れっ子の佐藤可士和氏と組んで開始するプロジェクトを発表したとのこと。期待しています。

2011年1月19日水曜日

大垣共立銀行。ワクワク感。


(日経ビジネス:2011.1.10)

久し振りの今週の日経ビジネス。先日、女性顧客満足が2位に躍進したことで日経新聞でも紹介された大垣共立銀行。従来の銀行のイメージを壊した面白い取り組みをしている。

他業種で働いた経験のあるスタッフがその経験を活かし、顧客へのさまざまなサービスを開発してる。コンビニ、美容院、ファーストフード、ホテル、メーカー、テレビ局などその業種は多岐に渡る。

本文では「「非効率経営」の時代」の代表例として紹介されているが、生き残るための変化として、多様性を取り入れた具体的な成功例なんだと思う。もちろん顧客分析、自社資源分析などの経営戦略をしっかり立てているを前提として。

話⇒少変

銀行と同質の変化が迫られる業界として不動産業界があると実は密かに考えている。理由は"中間に立つ"という仕組みが何となくにているから。そして銀行が直接金融の時代に直面したように、直接賃貸という可能性も考えられるから。

そのことを不動産業界に働く友人に話してみた。業界を"地域に根ざし、その地域に精通するもの"として評価すると色々なビジネスの可能性が浮かぶことに気付いた。ツーリストインフォやゲストハウスなど、特に観光ビジネスに立脚したサービスが次々に思いつく。

友人と話しながらワクワク感がとまらなかった。アイデアが出すだけならタダ。本当に次から次に湧き出てくる。

こういう"ワクワク感"はとても大切だと思う。ワクワク感を持ってみる世界は、そうでないときとはまた違ってみえる。ポジティブ思考という言葉は、その意義の重要性は認識しつつも私にはあまり馴染まない。意味合いは異なるが、このワクワク感をポジティブ思考の代替として用いたりもしている。

話⇒戻

大垣共立銀行の記事からもワクワク感を感じた。例えばATMにルーレット機能を持たせるなんて楽しすぎる発想だと思う。行き詰まりを感じさせる時代だからこそ余計に必要な感覚なのかもしれないと思った。

2010年12月17日金曜日

島根、「うん、何?」、中村ブレイス



最近、とっても島根に惹かれてます。いったことはまだ無いのだけれど。

まず、友人Aが「ここが世界の中心だ!!」といえる地域づくりを目指して島根の山村で持続可能な農的生活を始めたこと。そして島根の人と自然を描いた「うん、何?」をみて感動したこと。島根の宝、里見香奈さんの存在を知ったこと。樵のボランティアをしたときに島根出身の素敵な人とであったこと。そして、日経ビジネスの隠れた世界企業で島根の企業が紹介されていたこと。

そんなこんなで島根に急接近してしまいました。これはもう行くしかない。まっててね、島根さん。

映画「うん、何?」は素晴らしい作品だった。人と自然と地域の信仰や伝統が丁寧に織り込まれていて、まったく都会的でない濃い時間の流れを感じることができた。時間の密度って忙しさではなく、もっと別の何かなんだと、無理に表現すれば思う時間の総量なのかと。

主役の二人の若い俳優さんも素朴で、地に足の着いたしっかりとした演技をしていて好感を持てた。地道にこつこつ成長していってほしい。



(日経ビジネス:2010.12.6)

隠れた世界企業、中村ブレイスの紹介記事。フィリピンの現地で竹細工職人を指導して「竹義足」を製造。通常の義足が20万~30万するのに対し「竹義足」は500円ほど。これからが挑戦らしいが、まさに適正技術を活かした社会貢献ビジネスモデルだと思う。

「いつか世界の人に喜ばれるような社会にしたい」中村社長の創業時の目標。


このようにとっても島根に惹かれてます。いったことはまだ無いのだけれど。以上、島根の話題でした。

2010年10月3日日曜日

音楽は骨で聴く


(日経ビジネス:2010.10.4)

今週の日経ビジネス。一番好きな隠れた世界企業のコーナー。東京杉並区にある骨伝導技術を使ったヘッドセットなどの通信機器を開発している会社。

骨伝導は頭蓋骨を振動させて音を聴覚神経に直接届ける技術。ちょっと怖い気もするけどそうすることで電車のホームのような騒がしい場所でもきちんと音声が聴き取れるらしい。主に軍や警察、消防といったところで採用されているよう。

それはさておき、骨で音を聴くというのが面白い。ライブに行くのが趣味で、アルバムに対するライブの特別感ってその時にしか現れない一期一会的なケミストリーだって思っていた。

でも、もしかしたらライブでは音楽を骨で聴くっていう体験をしているのかも知れない。分厚いベースラインや胸を劈くようなドラミングはまさに骨にクル体験だと思う。だから身体の内からアツくなって無意識に恍惚とリズムを踏んでしまうのだろう。

こんな風に考えると音楽をライブで聴く楽しみがまた一つ増えた気がする。隠れた世界企業は知らない技術や伝統文化の業に驚けるから好き。

2010年7月23日金曜日

婚活男子の恋活修行!?


(日経ビジネス:2010.6.7)

当事者にとっては深刻な悩みなのだろうけど、どうしても笑ってしまう内容の記事。

異性とのコミュニケーションスキルを磨くための講座が人気らしい。具体的な参加者層は記事からは見えないが、講座自体は一回2500円から1万6千円までと幅広くある模様。

ある講座では、

ステップ1:自己紹介
ステップ2:メールや電話での誘い方
ステップ3:服装、髪型、ファッションコーディネート
ステップ4~5:話題の作り方、車中のマナー、レストランやテーマパーク、夜景シーンでのエスコートの仕方

などを学べるらしい。

恋愛にマニュアルなんか無い、と思ってしまい勝ちだけど、成功例がでて人気がでるとなると、コミュニケーションスキルとして習得できるものなんだって心改めてしまう。ちょっと学んでみたい。

お金で買えないものは無い。だんだんとそんな社会になっていくんだろうか。

2010年5月23日日曜日

伝統は革新の連続。京都日吉屋

今週の日経ビジネス。「伝統は革新の連続」である、との持論を持ち、和傘の技術で世界に打って出る京都の老舗「日吉屋」。その紹介記事。



伝統は守るためには変わらなくてはならない。逆説的なようだけどこれはもう事実。多様性を受け入れることによって伝統は時代の最前線で活きる。そして生き続ける。



和傘の伝統技術を活かした照明「古都里」。名前も素敵だ。



HPを見てたらほしくなってしまった。日本帰ったら買おうかな。読書が楽しくなりそうなあかりだ。目は悪くなりそうかな。

和傘に限らず日本の伝統文化は技術的にもデザイン的にも世界的にすごい高い水準にある。だからこそユニバーサルに通用するのだと思う。少し残念なことにそのことは日本人以上に海外の人の方がよく知っている。

伝統は革新の連続。もっともっと出てくると期待している。

2010年4月20日火曜日

金融リテラシーと情報収集のテクニックを教えるべき

今週の日経ビジネス。郵貯の預入限度額の見直しと財投の関係についての記事。


(日経ビジネス:2010.4.5)

郵貯預入限度額が1000万から倍増の2000万になる見通し。それによって官の金融が大きくなり、非効率が膨張するのではないかと指摘している。もっともな内容に聞える。

ただこの問題、本質はぜんぜん違うところにある。それは国民の金融リテラシーの問題だろうと思う。郵貯にお金を預け入れること。それがどういうリスク&リターンを意味してるのか。それを理解して預け入れている人が果たしてどれだけいるのか。どうにかしなければいけないのはそこだと思う。

勝間さんをはじめ、最近は日本人の金融リテラシーの底上げに取り組む識者が増えている。それは個人のライフワークの設計に関わることだし、経済にとっても循環がよくなるので意義深い仕事だと思っている。だからこそ、もっといえば学校教育で金融については教えるべきだと思う。ちょっと飛躍するが、そうすればこの記事のように政府に振り回されることはなくなる。ことを理解したうえで自分の意思で選択できる。

飛躍ついでに、情報収集についても基本は教えるべきじゃないかと思う。金融と情報収集。このリテラシーの差がすごい勢いで格差を生んでいるのが今の社会なのは間違いないんじゃないだろうか。

2010年4月16日金曜日

草食系男子の生きかた

草食系男子。ちょっと古くなってしまったコンセプトかと思ったらそうでもないらしい。草食系男子は主夫をしたらいいという記事を読んだ。今週の日経ビジネス。


( 日経ビジネス:2010.3.29 )

新卒男性社員に覇気が感じられない。女性の方が仕事と将来に対する明確なビジョンを持っている。だから草食系男子は専業主夫を目指してもいい。というのは主婦業を無視した短絡的な考えだと思う。けど、働き方に対する価値観の変化はあったほうがいいと思う。

問題は、なぜ覇気が感じられない男性が増えたかということ。答えの一つは女性の社会進出が増え、能力的に劣る男性がいじけてしまったことだと思う。あとは管理職層に圧倒的におっさんが多いということか。なりたくない自分の先を見てしまうのだろう。だからこの問題はもう少し長引く気がする。

私自身は結構積極的にいわゆる専業主夫の道を目指そうとしている。けど草食系かと言われたらいまはそんな気はしない。そこは合理的に役割分担だと思っている。つまりパートナーとよく話し、どうお互いのライフビジョンを実現していくかという実務的な問題処理の結果でもある。そういうのが草食系と言われたらそれまでだが。

自分のことで申し訳ないが、パートナーとの対話が働き方の多様性を広げる方法だと思っている。もっと広げていうと、男女間で働き方について積極的に議論されるべきだと思う。これは案外されているようでされていないのが現実だと思う。よくシンポジウムで男女のパネラー同士での議論はあるが、あれは大抵フェミニストの議論展開にすぎない。もっとあらゆる層での対話が必要。

ちょっと具体的でない理想論に走りすぎた。どうでもいい話なのだが、6,7年前に自らを豪食系と名乗るグループと知り合った。彼ら彼女らは相当時代を先取りしたコンセプトを発明していたのだと、いまさらながら感心している。

2010年3月26日金曜日

ストレングスファインダー「INPUT」に関する考察

久し振りに日経ビジネスが届きました。まだ購読4年目の雑誌ですが、手元に届かないと心落ち着かなくなります。最新号ではないのですが、目に留まる記事がありました。


( 日経ビジネス:2010.2.1 )

iPhoneでの国語辞書サービス。ネットに接続すれば無料で利用可能な国語辞典。それに液晶画面独特の操作機能を付加することにより2500円のサービスとして成功させた話。

この記事を読んで、私も欲しいと思った。画面に現れた気になる単語を、指でなぞることにより語源や類語など様々な情報に広がっていく。とても魅力的だ。

以前、私はストレングスファインダーの結果で「INPUT」と言う項目が上位に来た。とても納得のいく結果だったので、以来「INPUT」を自身の強みと認識して、それを伸ばすよう心掛けている。このiPhoneでの国語辞書サービスは「INPUT」志向の人に逆らいがたい引力を秘めているのだと思う。

「INPUT」志向の人は、情報の専門性を問わない(ということは問うてもいい)。情報から情報へと渡り歩き、脳内アーカイブに保存(出来てないことも多々ある)し続ける。そして、有用な時に引っ張り出すことは勿論、それ以上に情報と情報の接合に感動を覚える。それは全く繋がりが無いと思われる情報同士によっても起こるし、知のイノベーションを体感する気分になる。

このサービスの好調の背景には「INPUT」で説明できる個人の才能との関係があると確信している。

2010年2月8日月曜日

料理のオープンソース

今週の日経ビジネス。女性に大人気の料理レシピサイト「クックパッド」の社長の記事。


( 日経ビジネス : 2010.1.11 )

利用者の9割が女性。30代の国内女性の4割が月に1度は訪れるというクックパッド。記事に「男女の間で、これほどまで認知度に差があるインターネットサイトも珍しい。」とあるがその通りだと思う。私もモンゴルで女性隊員から聞き、はじめて知りました。

料理の世界のオープンソース。クックパッドの本質はそこにあるのだと思う。エンジニアたちが、自身が開発したコードを無償でネットの向こう側に公開するように、女性たちも自らのレシピを無償でネットに公開する。競争ではなく、ただ好きだからやる。そしてそれが利用されること、そこから更に新しいものが生まれることに意義を見出す。

将棋の世界がオープンソースの最先端としてよく語られる。最善の一手を追求するための集合知の効率は認められている。料理の世界ではすこし意味合いが違うかもしれない。ただ、良いものは競争モデルの外側で生まれる時代が始まっているのだと思う。クックパッドのこれからにすごい可能性を感じる。

2010年1月27日水曜日

スタックス

昨日に続き今週の日経ビジネス。最近読んでなかったのでバックナンバーが溜まってる。。


( 日経ビジネス : 2010.1.18 )

隠れた世界企業という毎号楽しみにしているコーナー。今回はスタックスというヘッドフォン製造企業の紹介。なんでも埼玉県三芳市にあるらしい。つい最近まで隣町の所沢に住んでいたので親近感を覚える。自転車でいける距離だ。

あのキース・ジャレットが自慢のオーディオコレクションとしている。世界中の音楽関係者のデフォルトとも言われている。なんて聞くと、一体どんな音が聴けるヘッドフォンなんだとワクワクしてしまう。仕組みは理解できなかったが、世界で唯一の技術を持っているらしい。それってカッコいい。

私も(恐らく)音楽バカで、一日のほとんどの時間に音楽を聴いている。寝ながらも聴いている。これはほとんど周りから理解されないのだが、HR/HMを聴きながら寝たりもする。結構気持ちいい。だから一度はスタックスのヘッドフォンで音楽を聴いてみたいと思う。売れ筋商品でもうん十万円するみたいだが。。

生産される製品は全て職人による手作り。機械では製造不可能な技術らしい。手作りの作品が世界最高の質を誇るのは何だか嬉しい。人間って、職人って本当に本当にすごいんだと思う。

2010年1月26日火曜日

考える力はネットにこそ必要

久し振りの日経ビジネス。ネットの退化について興味深い記事。


( 日経ビジネス : 2010.1.25 )

ネットに溢れるコンテンツの質の低さ。その背景にある広告モデルで成り立つネットビジネス。そしてユーザーのネットリテラシーの問題。どれも心当たりがあり、納得すると同時に残念に思う。

ネットの可能性は情報の発信と創造の繰り返しの先にある。それはグーグル×Amazonが構築するロングテールモデルなど、実際に社会に可能性を示してきた。これからもそれは変わらないと思う。

話が飛んでしまうが、ネットの向き合うためにこそ「考える力」は必要だと思う。ここモンゴルでは、小学生から「考える力」を育てるためのプログラム作りを課題としている。その為、多くの隊員が教育分野で派遣されている。

私は、このことはあまり正しいことだとは思わない。「考える力」は目的を持たないとかえって人に厳しい課題を課すことにも繋がる。確か「カラマーゾフの兄弟」に ~人々は自由を手にしたあと、その自由の使い方が分からずに苦しみ、結局自由を返した~ という件があったと思う。そこを考えた上で「考える力」に向き合うことが大切だと思う。

但し、ネットに向かうとき「考える力」は大きな力となる。無限の選択肢と眼前に広がる知識の海に対して「考える力」無く飛び込むのは無謀に等しい。この記事でも「自分自身で情報を集め、頭で整理する習慣を身につけなければなりません」とある。けっこう基本的なことなのだけど、忘れがちな大事な教訓だと思う。

2009年12月17日木曜日

我武者羅になる=考動力

体調がすぐれません。頭痛が酷いです。一体どうしてしまったのだろうか、私の体。苦しいところですが、月末まで倒れずに乗り切りたいです。


( 日経ビジネス:2009.12.14 )

今週の日経ビジネス。富士ソフト会長の有訓無君。「理屈をこねる前に挑戦、そこから創造は生まれる」。このことは出発前に決めていた私のモンゴルでの課題です。元来、理屈好きで、計画段階からああだこうだ考える性質なので、結局は動かなかったり、無難な目標に終始しがちでした。

無理難題とも思える目標を掲げること。それを達成しようと全力を振り絞ること。そこからイノベーションは生まれるし、人間は大きく成長する。これは歴史を動かしてきた真理なのかも知れません。そしてその時の人の姿をきっと「我武者羅になる」とよぶのだと思います。

目標を定めたらとにかく行動する。壁にぶち当たっても動きながら考え突破する。考動力とはそういうチカラのことだと思います。引き続き頑張ります。

2009年12月14日月曜日

1+1=3にする議論

久し振りの今週の日経ビジネス。日本IBM相談役の有訓無訓。


( 日経ビジネス:2009.12.07 )

トップの意見にも異論を引き出せる議論のあり方が健全であるという話。議論とはあるテーマに対する意見を戦わすことなので、もっともな話。イエスマンの弊害はだいぶ前から指摘されているが、実際にトップの意見に対し異論を唱えるのは案外難しいのかも知れない。

私は最近、同期のボランティアと授業内容について議論をすることが多い。そこで改めて気付いたことは、異論を含めしっかりと議論できると1+1=3になるということ。議論することにより意見が建設的に積みあがり、一人では届かない深さにまで話を進めることができる。

いい議論をするためにはお互いを尊重することが大切。そして目的を共有していることが必要。あとはお互いの人柄が何となくわかるくらいの時間を共に過ごしているといいのかも知れない。何気なく書いたが、最後のポイントは重要で、特に目上の立場にある人が意識的になる必要があると思う。

何となくリーダー論に行き着いてしまったが、実際にリーダーの懐の深さに拠るところが大きいのだろう。

2009年11月18日水曜日

シニア海外ボランティア

今週の日経ビジネス。少子高齢化が進む日本社会。世代の壁を越えた協力が必要という指摘。


( 日経ビジネス : 2009.11.09 )

若者には若者の、老人には老人の役割がある。その役割分担が正常に機能することが社会の活力になる。乱暴かも知れないが少子高齢化社会の問題は、その役割分担のバランスが一気に崩れるところにある。少子高齢化によって若者の役割が老人に奪われてしまう。そこで世代の壁を越えた協力、つまり意識的な役割分担が必要になるのだと思う。

この意識的な役割分担の最高の実践の場はシニア海外ボランティア(SV)かも知れない。SVは協力隊のシニア版で、40歳から69歳までの専門知識を持った経験豊富な先輩方を対象としている。

開発途上国は基本的に若い国が多い。そして若い世代はハングリーで勉強熱心な人が多い。けど情報や技術、経験をもった指導者が圧倒的に不足している。シニア海外ボランティアはまさにこのニーズを満たすことにうってつけである。シニア世代の人材が海外で活躍することは、国内の世代間バランスの調整にもなる。また技術移転という高度な国際協力は、長期的に日本の国益に貢献する。

シニア海外ボランティア。これは青年海外協力隊以上に推進されるべきものだと思っている。

2009年11月11日水曜日

新刊書のリサイクルは悲しい

ちょっと前の日経ビジネス。返本制度についての記事。



日本では再販制度のため本は定価販売されている。そして売れ残った本は値下げ販売できないかわりに出版社へ返本することができる。

で、この売れ残った本=返本される本の割合は全体の40%程。返本された本は、上質なリサイクル紙として市場で取引されるらしい。省エネの視点から考えるとすごく無駄なエネルギーを消費していると思う。

なぜ本の業界に市場原理は導入されないのだろうか。ブックオフのような巨大な中古書店チェーンが成長しているいま、再販制度はどれだけ意味があるのだろうか。商店街にある地域の書店の保護や、文芸文化の保護といった言い分は分からなくないが、出版された本の半分近くがそのまま資源リサイクルされることを考えると、制度の根本的な見直しが必要だと思う。

2009年11月6日金曜日

☆の数だけよいのだろうか?

今週の日経ビジネス。ミシュランガイドの「京都・大阪版2010」が刊行されたらしい。ちなみに東京版は2007年に出ている。


( 日経ビジネス : 2009.11.02 )

ミシュランガイドに紹介されているお店で食事をしたことはないです。なので本来は審議することもできないのですが、日本の豊かな食文化を☆の数で表すのは間違いなんじゃないかと思ってます。料理人にとってこの手の権威から評価を得ることはとても価値あることなのは分かるのですが。

個人的に役立っている☆評価はアマゾンのユーザーレビュー。責任を持たない素人が率直な意見を述べているので参考になる。また個人的な思い入れも多いのが特徴。共感や反感を覚えるので読んでいて楽しかったりもする。アマゾンに限らず、(私もそうですが)個人のブログでレビューしている人は本当に増えたと思う。そしてこれはいい傾向だと思う。

群衆の知は多くの人が自由に発信することによって研磨される。そして読み手のリテラシーも同時に訓練される。極端かも知れないがレビューの世界は民主主義の先端をいっている。そこで生まれる権威は絶対的にならない。健全だと思う。世の中には色々な賞があるが、ネットの世界で認められるものは本当にすごいと思う。

2009年11月3日火曜日

女性化する男たち

昼間の気温は-1℃。マイナスだけど暖かく感じます。「女性化する男たち」という気になる記事を見つけました。


( 日経ビジネス : 2009.10.05 )

女が男性化しているのだから、男も女性化するのは当然の話。草食系男子なんて言葉も出回っているが、優秀な女性の社会進出に対するネガティブな反応ではないかと思っていた。

が、その草食系男子の消費行動が自分の消費行動に類似していることを発見してびっくり。どんな消費行動かは内緒。ただ、もう10年近くそういう消費行動をしているので、時代の先端をいっているのだと思うことにした。

そんな時代の先端を行く私が予想するこれからのトレンドは、消費のユニセックス化なんじゃないかと思う。男らしさとか女らしさとか曖昧で意味を持たなくなるんじゃないかと思う。それはそれで寂しいことだと思うのだが。

2009年10月25日日曜日

屋外広告は景観をどうかえる?

今週の日経ビジネス。ちょっと前から気になっていたバス停広告事業について少し。



広告収入によってバス停の設置、維持管理を自治体から請け負うというビジネスモデル。事業を手掛けるのはMCDecauxという外資企業。バス停あたりの年間維持管理費200万(横浜市)に対し、300万ほどの広告利益を上げる高収益事業。自治体側の役割は景観面に対する配慮のみ。

景観にうるさいヨーロッパではすでに定着している広告事業で、屋外広告とまちづくりの関係を考える上で欠かせないビジネスの一つであると思います。そして、景観に対する意識が薄い(京都など一部先進的な都市もあります)日本型まちづくりに良い刺激を与えるビジネスだと思います。

ちなみに東京は規制を保ち、独自に広告事業の展開を始めたよう。イノベーションが多く生まれる民間に任せるべきだと思います。