2010年3月30日火曜日

『レディ・ジョーカー』

体調を崩し寝込んでしまいました。治りかけたところを無理をしたためだと思います。今回は熱がなかなか下がらずしんどかったです。明日は溜まっている事務作業を気合で片付けようと思います。

今日の一冊。熱にうなされながらも床で読みきりました。高村薫の『レディ・ジョーカー』。二段組の上下巻850ページ。


( 高村薫『 レディ・ジョーカー 』毎日新聞社 )

高村薫は『マークスの山』以来二冊目。圧倒的な取材力に裏付けられた巧緻な描写が生むリアリティはさすが。読み応えがあります。

社会の闇と人の心の闇。犯人と警察が主役の犯罪小説ではなく、犯人も警察も呑み込まれる社会の悪の姿に近付く小説。救いや希望の欠片の見えない登場人物たちに、読んでいて不気味な感じを覚えた。

読んでいて、現実は小説よりましであって欲しいと心から思った。それくらい凄惨で、また出口の見えない世界だった。読後に途轍もない疲労感に襲われた一冊。

2010年3月26日金曜日

ストレングスファインダー「INPUT」に関する考察

久し振りに日経ビジネスが届きました。まだ購読4年目の雑誌ですが、手元に届かないと心落ち着かなくなります。最新号ではないのですが、目に留まる記事がありました。


( 日経ビジネス:2010.2.1 )

iPhoneでの国語辞書サービス。ネットに接続すれば無料で利用可能な国語辞典。それに液晶画面独特の操作機能を付加することにより2500円のサービスとして成功させた話。

この記事を読んで、私も欲しいと思った。画面に現れた気になる単語を、指でなぞることにより語源や類語など様々な情報に広がっていく。とても魅力的だ。

以前、私はストレングスファインダーの結果で「INPUT」と言う項目が上位に来た。とても納得のいく結果だったので、以来「INPUT」を自身の強みと認識して、それを伸ばすよう心掛けている。このiPhoneでの国語辞書サービスは「INPUT」志向の人に逆らいがたい引力を秘めているのだと思う。

「INPUT」志向の人は、情報の専門性を問わない(ということは問うてもいい)。情報から情報へと渡り歩き、脳内アーカイブに保存(出来てないことも多々ある)し続ける。そして、有用な時に引っ張り出すことは勿論、それ以上に情報と情報の接合に感動を覚える。それは全く繋がりが無いと思われる情報同士によっても起こるし、知のイノベーションを体感する気分になる。

このサービスの好調の背景には「INPUT」で説明できる個人の才能との関係があると確信している。

2010年3月25日木曜日

廃棄物収集運搬

廃棄物収集運搬の現状調査に同行してきました。開始は7時30分。日本同様朝早くから収集開始です。



収集運搬車両は、日本から無償資金協力で援助されたパッカー車。ですが使用方法は日本とはだいぶ異なります。日本がゴミを巻き込むのに対し、こちらは蓋を開けスコップで投げ込みます。主な排出方法はステーションタイプ。他にダストシュートタイプがあります。ですがどちらもゴミ袋で捨てられているゴミは少なく、散乱状態です。



10箇所ほどのステーションを回ると3tパッカーが満杯になります。ゴミの種類は非常に雑多。どれが多いとか説明しがたいです。

処分場に向かう途中、ビン・カン・ペットなどを有価物買取所で販売します。今日始めて知ったのですが、UBでは骨もリサイクル資源として買い取るそうです。なんでも石鹸の材料として使われるとか。この日も19キロ分の骨を買い取って貰いました。



最後は処分場に投棄します。ここでまた、ウェイストピッカーたちがダンボールやお金になりそうなものを抜き取ります。この光景はいつみても慣れません。収集車が処分場に入ると群れになって近付きます。小さな子どもたちもいます。

現状は全体的に非常に非効率な収集をしています。もともと分別収集ではないので当然なのですが。ゴミ袋に入っていないゴミを収集するのは手間が掛かります。日本でも同じです。それを改善するだけでもだいぶ違うのですが、ポイ捨てが多い現状では難しいです。また収集者の衛生環境は酷いです。マスク(どこまで効果あるかわかりませんが)は提供すべきでしょう。

2010年3月23日火曜日

出前授業@ダルハン④

風邪ひきました。しんどいと思ってたらグーグルが中国撤退するニュースが飛び込んできた。中国人はこれをどう捉えているのだろう。

ダルハンでの出前授業で生徒たちに書いてもらった「私の住みたいまち」を読んでみた。といってもモンゴル人の書く筆記体は読めないので、モンゴル人に手伝ってもらいました。



書いてくれたのは中学二年生。総数120枚。最も多かったのは「ゴミや大気汚染の無いきれいなまち」という意見。授業内容がゴミ問題について考えることだったので、当然と言えば当然。次に多かったのは「モンゴルが好き」という意見。そして「モンゴルはこれから私たちが発展させていく」というのも多かった。

自分の国が好き。そして自分たちで国をつくっていく、という意識を多くの中学生が持っていることがいいと思った。実際に経済が成長していて(成長率はリーマンショックで10%台から落ち込んだが、今年は7%台との予測を新聞で目にしました)国が豊かになっていく空気を体感しているのだと思う。

高校生へ授業するとき、毎回のように「この国の未来をつくるのは君たち」というメッセージを届けている。けどそんなこと言われなくても分かっているんだなぁって思った。

2010年3月22日月曜日

ここUBは最近とても暖かくなってきました。春を感じる気候です。



それでもまだ気温はマイナス。日中はマイナス一桁くらいです。でもマイナス20℃とか30℃と比べると当然ながら暖かく、少し動く軽く汗ばんだりします。街中の雪や氷も、高地特有の強い日差しによって溶け、舗装がイマイチな道路はぬかるんで歩きにくいです。

冬季の本当に酷かった大気汚染もだいぶましになり、ようやくマスクをせずに外出することができるようになりました。が、夜になると気温が下がるのでまだ気は抜けません。

モンゴルでは春が一番厳しい季節だと聞きます。なんでも強風が吹き荒れる時期だそうです。こういうときに地理をしっかり学んでこなかった無学を悔やみますね。今はそれ程強い風が吹いてはいませんが、これからが少し心配です。風が吹くと街中の塵やごみが舞います。特に処分場に廃棄された灰の飛散が懸念されます。

過酷とも言える四季を繰り返すモンゴル。そう考えるとこの国は、この国の国民には感服せざるを得ません。勿論、日本にも台風や地震、津波などの過酷な自然はあるのですが。

そしてモンゴルに赴任してもうすぐ一年を迎えます。これまで以上に、環境教育隊員としての自覚を持って活動に励みたいと考えています。

2010年3月21日日曜日

『日本辺境論』

最近、読書不足で心がカラカラしてます。本を読むという行為がもう生活の一部になっているので、生活のバランスが崩れているのだと思います。本当に久し振りに読んだ気がします。今日の一冊。


( 内田樹『 日本辺境論 』新潮新書 )

日本人を「辺境人」という文脈で捉えることにより、日本人的な思考が見えてくる。自衛隊と9条の問題や、師弟制度、水戸黄門などの事例と共に、辺境人的思考の経路を、かなり噛み砕いて説明している。普通に面白い。

著者自身も認めているように、論には穴があり、突っ込みどころも満載だと思う。ただ、それでも妙にストンと、まるで本能に直接響くような感覚で言いたいことが伝わってくる。この感覚こそが、この本の怖いところであり、優れた日本人論なのだと感じる証拠なのだと思う。

読み物と言うよりは、大学の講義を聴いているような印象を受けた。分かりやすく丁寧で、日本人を考える窓口としてとても興味深い一冊だと思う。

2010年3月18日木曜日

出前授業@ダルハン③

今日の出前授業はみっちり5クラス担当。中学二年生4クラスと高校一年生1クラス。最後の方は喉がカラカラになりました。。疲れた分、とても充実した一日となりました。



中学生への授業のメッセージは「モノを長く大切に使おう」ということ。モンゴルでごみ問題を伝えるとき、一番大切なメッセージはこれだと考えています。でも授業内容はそこから少し焦点がずれてしまった気がするので、修正していきたいと思います。



高校生への授業のメッセージは「モンゴルの環境問題を考えるのは君たち」ということ。真面目なテーマに真剣になることが、ちょっとカッコ悪く思ったりする年頃だと思ったので、逆に真剣全力でぶつかっていく授業を試みました。



高校生たちの眼差しから、自分のメッセージは伝わっている感触を得ながら授業を進めることができました。環境問題は私たちにとってとても重要な問題であること。生徒たちもそのことをしっかり認識していることが伝わってきました。



教材作りの一環としての出前授業を実施しました。予想以上に大きな成果を得られたと思います。学校に勤務する他の隊員たちからもたくさんのアドバイスを頂きました。またUBに戻り、すぐにフィードバックに移ります。

調整を始め、全ての面で同期O隊員、SVのK隊員には本当にお世話になりました。ありがとうございます。また授業に協力してくれたこれまた同期のS隊員、N隊員どうもありがとう。

2010年3月17日水曜日

出前授業@ダルハン②

昨夜の深夜便でダルハンに到着しました。電車が遅れて、ダルハンに着いたの深夜3時。それから同期隊員の家に行き、軽く打ち合わせ。就寝4時。車窓から見た星空がすごかった。

出前授業の初日は高校1年生と小学4,5年生。高校生は予定がなかったのでちょっとしたハプニングでした。間に合わせの資料で授業をしたのですが、結構大変でした。ハプニングに上手く対応できるようになりたいですね。


( 高校生 )


( 小学生 )

さて、授業自体は多くの課題が残るものでした。ただ教材作成に向けてよい改善案を得ることができたと思います。特に授業の進め方に関する具体案が見えてきました。今はきっとこうした積み重ねが必要なのだと思います。

授業後は同期隊員のお買い物に付き合い、洋服のコーディネート。彼は満足する買い物をできたようなので良かったです。夕食はホテルの試食会に参加。明後日UBで日本人観光客向けの料理の展覧会があるみたいで、その味見ということで招待されました。

明日は午前、午後で合計7クラスを担当します。かなりのハードスケジュールですが頑張ります!

2010年3月15日月曜日

最も音楽的な都市@イギリス

イギリスで「最も音楽的な都市」を決める調査があったらしい。詳しくはコチラ

結果は以下。

1. ブリストル
2. カーディフ
3. ウェイクフィールド
4. グラスゴー
5. チェルトナム
6. エディンバラ
7. マンチェスター
8. ペイズリー
9. ドンカスター
10. ロンドンデリー

結構面白い調査だと思う。ロック、ポップミュージックはよく土地と関連付けて語られる。シアトルのグランジ、ブルックリンの音楽シーンとかスウェーディッシュポップとか。日本でも下北系とかあるように。

音楽的嗜好が似たもの同士が集まって、地域発の音楽カルチャー生まれる。それが地域の個性となって発展し、ある特定のサウンドが地域と共に認識されるようになる。そもそもの発端はあまりよく分からないのだけど。

それにしても、イギリスの土地ごとの音楽的個性はすごい。ブリストルもカーディフもグラスゴーもマンチェスターも、ちょっと聴くとその土地の音楽だってはっきり分かる。

ちなみに私の留学先ボーンマスは入ってません。当然ですね。

出前授業@ダルハン

明日からモンゴル第2の都市ダルハンで出前授業をしてきます。授業内容はごみ問題について。二日間で7クラスに実施する予定です。


( パワポ作成中 )

今回の目的は、現在作成中のごみ問題教科書を実践することです。UB以外のまちを見てみたかったのと、同期隊員がいるということでダルハンですることに決めました。

毎回、感じるのですが、お客としていって授業をするのは怖いです。また、内容も初めてのことなので不安です。勿論、モンゴル語もです。不安と恐怖を払拭するために、授業前に何度も声に出し、練習します。上手く行くといいのだけど。

この出前授業が終わったら、また教科書作りに集中します。そしてモンゴルでの明確な目標が見えてきました。夏のナーダム(モンゴル三大祭の一つ)でのごみ分別ナビゲーションです。ちょっと気が早いですが、ごみ分別ナビの実現に向けて頑張ります。

2010年3月14日日曜日

恋愛の制度

正直、人の恋愛とかにはあまり関心を持てなくて、恋話とか聴いているようで聴いてなかったりします。。

面白い話を聞きました。一夫一婦制が、同時に二人の人を好きになることの障害になっているのではないか、という話。「人を好き」になるという行為は必ずしも排他的なものではない。そうであれば複数の人を好きでいることも成り立つ。たとえそれが恋愛のレベルであっても。しかし社会のシステムがそういう関係を育むことを阻んでいるのではないか。というのが大雑把な概要。フリーセックス論と勘違いされそうだけど、あくまで相思相愛志向があることが前提。

一夫多妻制やその他色々な婚姻制度も実際に国や部族単位で存在する。制度自体は宗教に由来すものもあれば社会の実利的要求に基き定められたものある。まずは日本の婚姻制度がどのような過程で定まったのか深く知る必要がある。その後で、もう一度選択肢を並べてみるというのは意義のある作業だと思う。

人の恋愛に関してもちょっと関心を持てそうな気がしてきた。

なぜ本の私的BESTが出来ないか、

CDの私的BEST10とかは書いているのに、なぜ本のはやらないの??と、不意に質問をされた。とっさに理由を応えることが出来なかった。そういえば何故だろう。

おそらくCDは多くの音楽雑誌で年間ランキングの発表をしているからだと思う。要はまねっこ。自分だったらこうランキングするぞ、って自己満足している。もし雑誌でランキングをやってなかったら、自分もやっていないと思う。

本もランキングがないわけではない。最近ではジャンルごとに年間ランキングが発表されている。本屋大賞なんて結構参考になるランキングもある。だから自分もそのうちやるんじゃないかと思う。感動した本ランキングとか。

結局は他がやっているから自分もやってみる。というあまりにも単純な理由。けど、この理由は自体はとても深い問題だと思う。人間のどうしようもし難い業のようなものを感じてしまう。

2010年3月13日土曜日

絶対的貧困?

先日、地方の村から首都にきた同期隊員とあって話をした。彼女の一ヶ月の生活費は20ドルちょっとらしい。なんでもお金を使うところがないとか。首都で生活する私の生活費は200ドルくらい。家賃を入れたら600ドルになる。すごい差だ。

ちなみにUNが定義する絶対的貧困とは一日1ドル未満で生活する人を指す。それでいくと彼女も貧困層ということになる。本人にはその自覚は全くなさそうだが。どうやら貧困について考え直す必要がありそうだ。

さすがに首都で一日1ドル未満は貧困と呼ばざるを得ないと思う。でも状況によってはそうでないのだなぁ、と彼女の話を聞いて思った。村ではどうやって生活をしているのだろう。互助コミュニティがセーフティネットとしてしっかり機能しているのだろうか。帰国前に彼女の村にぜひ訪問してみたいと思う。

2010年3月12日金曜日

like a charlotte

いま映画のプロモでソフィー・マルソーが来蒙中。ブレイブ・ハートのとき結構好きだったので見にいこうかと思った。けど忘れた。

ソフィーとおなじフランス出身の女優兼シンガーのシャルロット・ゲンズブールの新譜がすごい。今年の私的BEST10入りがほぼ確実。某音楽雑誌でも絶賛されてますが。


( Charlotte Gainsbourg : IRM )

モノクロ恋愛映画のサントラになりそうなシックでムーディーな音楽。緩く甘く、趣味の延長でやっているような感じなのにカッコいい。要するにセンスがいいということなのだと思う。羨ましい。

声は典型的なウィスパーヴォイス。母親であるジェーン・バーキンをそのまま髣髴させるトラックもある。ただ彼女のように郷愁的だったりはしない。全体的にモダンな仕上がりとなっている。その辺はプロデューサーについたベックの腕なのだろう。

今年38歳。大人の女性の手本のような存在なのに誰も真似できない。そう思う。

2010年3月11日木曜日

モンゴルの分別収集

分別収集試験地区で、すでに住民たちによって自発的に行われている分別収集を見学してきました。地域的に分別収集に取り組んでいる唯一のケースです。



打ち合わせで地区の世帯数や、アパートの総数、ごみの収集頻度、排出量などのデータを担当職員から入手します。この地区では一日あたり一世帯で2kg強の排出量とのことでした(ホントかなぁ、多すぎない。。)。

分別収集は、ビン、カン、ペット、紙が集められています。収集された資源は、製造元の工場で買取されます。きちんと洗浄され、ラベル等も剥がされたビンのみの買取されるようです。買取価格表も見せていただきました。↓



分別収集の流れは、まず、地域にある回収地点で住民が持ち込んだビン、カン等の資源を買い取ります。そして一定量に達した(週に2回の頻度)資源を、製造元工場に運び売却します。今のところ経済的インセンティヴと自治体としてのごみ問題に対する意欲がいい具合に補完されている印象を受けました。今後に期待が持てそうです。

膨らむゲル地区

アパート地区とゲル地区の人口比が逆戻りするのではないか。UBポストより。


( UB POST : 2010.3.8 )

今年は30年来の冷雪害ため、家畜とともに生計の手段を失った遊牧民が大規模で首都に移住しに来ることが予想されている。もともとUBの中心部が130k㎡に対し、ゲル地区を含むUBは4700k㎡に広がる。ゲル地区の人口はUB全体の60%(80万弱)。最近の世銀の調査ではゲル地区の住民間格差もみられるとのこと。中心部にアクセスしやすいゲル地区とそうでないゲル地区の差らしい。

冬季の大気汚染の主原因がゲル地区での石炭燃焼であるため、今後更なる悪化が懸念される。政府が進めるアパート定住化政策が追いつかない速度で、ゲル地区が膨張することになると思う。モンゴルはいま大きな試練を向かえている。そして冷雪害の周期が変わったことに温暖化が影響しているのはほぼ間違いないと思う。いろいろとやりきれない気持ちが募る。

2010年3月10日水曜日

オバマ大統領の演説

いまさらながらオバマ大統領の就任演説をちゃんと聴いてみた。すごくカッコよかった。





UB廃棄物プロジェクト①

昨年10月から、JICA技術プロジェクトである「UB市廃棄物管理能力強化プロジェクト」が始まりました。このプロジェクトは3年計画で、私の配属先であるUB市環境汚染廃棄物管理部がイニシアチブをとります。

ここまでの主な動きとしては、春以降のごみの分別収集の試験導入にあたり、対象試験地区の選定を行ってきました。選定は「ホロー」と呼ばれる行政区の区長と面会し、財政面、意欲面、協力体制での評価を基準に行いました。その結果、今月になってようやく2つの地区が試験対象地区と決まりました。


( 面接で意欲をアピールする区長 )

対象地区の決定後、その地区のごみの排出状況、アパートの世帯数やダストシュートの有無、商業施設数などの情報を地図に落とし込む作業をします。情報地図は実際に現場を歩き周り作成します。


( モンゴルの地図はこんな感じ )

アルバイトでポスティングをしていたことがあるので、地図をもとに歩き周るの得意です。これまで知らなかった情報に出会えるのでワクワクします。また、アパートごとのごみ排出状況も見えてきます。

この「UB廃棄物管理能力強化プロジェクト」については、これからまた追って詳細を報告していきたいと思います。開発途上国における廃棄物処理運営がどのように動いているのか、そのことに関心のある人への情報ソースとなることを目指します。

2010年3月9日火曜日

ごみ問題の教科書作り①

配属先からの要請に基き、ごみ問題の教科書作りをしています。これが想像以上に手強く、難航しています。



まず、日本の教材や、ドイツの教材などを参考にして全体の構成をつくります。そして内容をモンゴルの社会に適したものに修正しています。環境教育という言葉がまだない国なので、どういうものが受け入れられるのかよく見えません。反面、自由にやれるダイナミクスは感じます。

最近は、この教科書づくりで頭がいっぱいになっています。文献を読み、黙々と作業することが苦にならないので向いている仕事だと思います。6月末の完成を目指し頑張ります。

2010年3月8日月曜日

久し振りの同期集合

JICAセミナーというイベントに合わせて、同期隊員がUBに集合しました。久し振りに大人数揃っての夕食会。楽しかったです。



食べて飲んで笑って、とても楽しい夕食会でした。料理も普段食べない野菜づくしのメニューで美味しかったです。



食事のあとはみんなでUNO。世代別対抗とか、都市と地方対抗とか、よくわからないゲームをしました。毎度のことながら同期はいいですね。帰り道にふと、Decoや会社の同期のことも思い出しました。

O隊員のブログ充実

このブログではお馴染みのO隊員。彼女のブログが充実しています。最近はモンゴルの文化についてのエントリーが多いです。

実際に体験したことをそのまま記事にしているので、リアルな体温が伝わります。私はどちらかと言うと文献等を読み、自分に落とし込んだ考えを書く冷めたタイプだと思います。まったく逆のタイプですが、ひらがなの使い方は似ているのかなぁ、と密かに思ったりしています。

それはともかく、ぜひO隊員のブログにアクセスしてみて下さい。

共存へのみち@モンゴル http://reiko714.blog51.fc2.com/

最近のまとめ。草原美術館

実行委員として参加している草原美術館(トップページの写真がとても素敵なので観て下さい)。その活動の一環で、白血病と闘う子どもたちとT-シャツアート作品をしてきました。



子どもたちにT-シャツアートを説明している実行委員長のN隊員。N隊員は協力隊員の鑑ともいえる大きな存在です。このT-シャツアートもY隊員の「想い」が原動力でどんどん前進しています。想いをカタチに。この言葉がぴったり当てはまる人です。



子どもたちは思い思いに絵を描きます。こんなT-シャツ着てみたいな。自分が着てみたいT-シャツをデザインします。作品は実際にT-シャツにプリントされて、高知県の砂浜美術館とモンゴルの草原でひらひらと青緑の風に揺られて展示されます。

子どもたちを見ていると自分も絵を描きたくなってきました。最後のほうにちょっと筆をとって絵(と言えるほどのものではないですが)を書いてみました。とても楽しかったです。



T-シャツアートは新聞をはじめ、TVでも大々的(!?)に紹介されています。ぜひぜひ、ご参加下さい☆

草原美術館 http://www.grassland-mn.com/
砂浜美術館 http://sunabi.com/

2010年3月7日日曜日

最近のまとめ。新モンゴル高校で

久し振りの更新です。ブログは無理にでも書くことを心がけているのですが、スランプになることもあります。書きたいことの力点が定まらないとき。それが一番大変です。

ここ数日の出来事のまとめ。



エコクラブ修了証が完成しました。早速、新モンゴル高校へ届けに行き、先生に渡しました。写真を一枚一枚修整したり、ラミネート加工するなどして、いい仕上がりになったと思います。先生も喜んでくれたようで良かったです。これからはエコクラブ修了生たちと一緒に、他校で授業をしていきたいと考えています。



エコクラブを実施した新モンゴル高校は日本語教育に力を入れていることで有名です。オリジナル漢字コンテストの掲示がありました。新しい言語を考えるのは難しいですが、漢字は象形文字なので、身の回りのものごとを漢字化するのは楽しい取り組みだと思います。



このマツゲという漢字。下に解説が書いてありますが、なるほどと思います。ありそうな感じです。

新モンゴル高校とはエコクラブを中心にとても良い関係を結ぶことができたと思います。校長先生からはまた来期のエコクラブ実施の要請もいただきました。それに関してはまだ検討中ですが、外部の組織から来て、学校で活動する場合の一つのモデルを作れたような気がします。

2010年3月4日木曜日

モンゴルで一番怖いこと

モンゴルで一番怖いこと。冬の寒さでも、無理に飲まされるウォッカでもありません。

それは静電気。日本でも冬場の静電気にはたまにビクッとさせられますが、モンゴルの静電気はその比じゃありません。

どのくらいすごいのかというと、「バチン」って音がして火花が見えます。怖いです、痛いです。まぁ、それくらい激しいのは二日に一回くらいなのですが、小さな「バチッ」は一日に数え切れないくらいあります。

一番多いケースがパソコン。ちょっと席を立って、デスクに戻り、パソコンに触れると「バチッ」です。最近は恐る恐るパソコンに触れています。次に多いのが人と手が接するとき、ボールペンの受け渡しとかでちょこっと指と指が触れると「バチッ」。お互いに痛いです。

夏よ、早く来い!!

The xx

フジロック第1弾発表以降、最近の音楽シーンが気になって仕方がないです。やっぱり音楽はライブで聴きたい。カラダが疼きます。


( The xx )

最近のヘビロテで聴いているアルバム。The xx というなんと発音していいか分からないバンド。レーベルはXL。質の高いインディーから、実力派まで押さえている結構好きなレーベル。

ヴェルヴェッツやギャラクシーの面影を感じる音。気だるく、暖かい。以前、憂鬱であることは優しい、とシャガールから感じて書いた。気だるいのと暖かいのも、近いのかなと感じる。聴きながらそんなことを考えた。

久々にガガという大物が出たけど、メジャーとインディーの境界線が限りなく曖昧になっている気がする。メジャーとインディーを併せたものとマニア、という感覚になってきている。The xxみたいに、露出も少なく、背景も不透明なバンドが海外の大きなフェスに出たりするのだから面白い。

2010年3月3日水曜日

『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』

もうすぐブログ開設から1年が経ちます。そこそこの更新頻度でよく続けてこれたなぁ、というのが正直な気持ちです。また1年、こまめに書き続けたいと思います。


( 万城目学『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』ちくまプリマー新書 )

ほんわかと、やわらかい本の名前。物語の入り口にふさわしい名前だと思う。そしてちょっと童心をくすぐられる。

小学生になったばかりの女の子と、猫のマドレーヌ夫人の物語り。子どもも猫も好奇心のかたまり。面白いことが大好きで、悲しいことにはまだあまり免疫がない。読んでいて、自分が子どもだった頃を自然と思い出してしまう。

猫と子どもの視点で見た世界と、猫と子どもが感じる時間を流れを、やさしい文章で表現している。ちょっと涙をさそうところなんかもいいなぁと思う。猫好きの人へのプレゼントとしても喜ばれそうな一冊。

2010年3月1日月曜日

フジロック第1弾発表

もう夏フェスの発表で一喜一憂するのは止めよう。ライブは行けるときに行けたらそれでいい。と思っていました。が、まだまだその悟りへの道は遠く険しそうです。

フジロック第1弾が発表になりました。3月1日発表のアナウンスがあったので、丁度24:00にアクセスしたら発表されてました。以下、注目のアーティスト。



22-20s
AIR
ALBERTA CROSS
BELLE AND SEBASTIAN
BOOM BOOM SATELLITES
BOYS NOIZE
BROKEN SOCIAL SCENE
THE CRIBS
FLOGGING MOLLY

FOALS
HOT CHIP
IAN BROWN
JOHN BUTLER TRIO
KEN YOKOYAMA
KITTY DAISY&LEWIS
LCD SOUNDSYSTEM
MAGNETIC MAN
MASSIVE ATTACK

MUSE
OCEAN COLOUR SCENE
PARACHUTE
RIDDIM SAUNTER
THEM CROOKED VULTURES
toe
VAMPIRE WEEKEND
YEASAYER
Z-TRIP


すごいラインアップです。。まず、予想通りのミューズとマッシヴアタック!さらにLCDサウンドシステム!そして一番ホットなヴァンパイア・ウィークエンドも来ます。観たいですね。個人的に一番の注目はブロークン・ソーシャル・シーン。カナダのインディーポップを代表するバンドです。ベルセバも観たいです。イアン・ブラウンも観たいです。結局全部観たいです。。