2018年3月20日火曜日

発達障害は最強の武器である


ADHDは運と理解者に恵まれたら武器になる。自身の体験をもとにその根拠を説明している。説得力のある内容なのだが、要はとことん集中できる好きなことが見つかれば、その道で成功できる。そんな感じだ。そしてADHDの人ほど、その適性があるということ。
だいぶ前に読んだ1万時間の法則に似ていると思った。どんなことでも、その対象にそれだけの時間を費やせばものになる。そこまでのめり込める「好き」が見つかるかは、運と理解者に出会えるかどうか。
この本を読んで僕は作者がひたすら羨ましかった。好きなことしかしてないし、それで大成功している。47歳で、FFにはまって2年間も家に引きこもってプレイし続けて、それをネタに本も書けている。本当にいいなぁと涎がでるくらい羨ましい。

2018年2月28日水曜日

Mogwai@新木場SC



モグワイのライブに行ってきた。これまで何度も機会がありながら行けなかった念願の生モグワイ。多来日のためか客の入りはイマイチだったけど、期待通りの素晴らしいライブだった。

ベース音が身体を突き抜ける。轟音とはこのことかと、ようやく分かった気がします。耳で聴くのではなく身体で感じる音楽。目を閉じて音の洪水に身を任せているのが心地よかった。

来日直前にドラマーが病気のため交代になったから、もしかしたら本来のモグワイではなかったのかも知れない。でもとても満足のいくライブだった。

2018年2月14日水曜日

人間の未来 AIの未来



バレンタインデー。学習教室に来ている中学生に、チョコあげたって聞いたら学校にチョコ持ち込みは禁止されているとのこと。チョコ=食べ物だからダメなのか?

羽生さんと山中さんの対談本。テーマは人間の未来、AIの未来。AIの話となると羽生さんは頻出する。将棋だけでなくAIの第一人者といった感すら漂う。

僕的に面白かったのはAIについてというより、ひらめきや「情報」についての話。特に情報については、情報によって知識がついた分、未知へ挑戦することにブレーキがかかってしまうということは、僕にもすごく自覚がある。

やる前からこれは無理だよな~って諦めというか、失敗を勝手に予知して、選択することを避けてしまう。でも本当はやってみないと分からないし、たとえ上手くいかなくても、それは経験値として成長の糧となる。情報化時代以前は、一軒無謀な挑戦が溢れていて、今より面白い社会だったんではないかという。

最近羽生さんが意識的にリスクを取ること色々なメディアで話している。この本を読んで、そのことの意図をよりより深く感じ取れた気がする。そして僕も情報に決められる前に、意識的に自分で決めること心掛けたいと思った。

2018年2月2日金曜日

僕は沖縄を取り戻したい


宮川徹志「僕は沖縄を取り戻したい」


本書は沖縄返還に尽力した外交官千葉一夫の稀有な人物像と、米国高官たちと対等に渡り合ったタフ・ネゴシエーターとしての仕事振りを、数多くの資料や取材をもとに伝えている。現政権の対応を批判する内容ではなく、沖縄返還の舞台裏を、一人の外交官を主役に据えて描いている。

千葉一夫の沖縄返還に懸ける思いは、戦中に米軍通信傍受の任務に就いたことに発している。そこで知った沖縄戦の惨状が「沖縄を取り戻す」思いへと繋がった。返還交渉の担当時代には、4年弱の期間に15度も沖縄を訪問し、言葉や民謡なども覚えて現地の人々と交流を深めた。

外交という国と国との交渉でありながら、誰よりも沖縄の立場を考え続け、だからこその苦悩や困難も抱えることとなった。結果として、100%沖縄の要望に応える内容の返還とはならなかった。基地問題や特別地位協定は今も大きな課題として続いている。それほど、米国にとっての東アジアの安定は、日本が想像する以上に根深い不安なのだと思う。


2018年2月1日木曜日

保育士の給与は改善すべき

僕の友人が転職して保育士を目指す決意をした。その決断の潔さに憧れと、改めて尊敬の念を抱いた。うちの娘をあずかって貰っている保育園に来てくれた嬉しいなと思い、そこの採用情報を調べて見た。新聞などのニュースで何度も聞いてはいたものの、実際の給与待遇の低さに驚いた。

子どもの命をあずかる仕事に見合った給与だとはとてもじゃないが思えない。経験された方ならわかるはずだが、子育てには体力はもちろん、細やかな気配りも必要とされる。ましてや人の子、それも複数人を同時に世話をする。さらに事務作業も加われば、その職責の重さと大変さは容易に想像がつく。

なのになぜ、全業種平均から見て5万も10万も低い給与水準なのだろうか。おまけに保育士不足による待機児童問題は緊急課題となっている。待遇を改善して、人材を集めなくてはならないのは一目瞭然ではないか。きっと多くの人が同様に考えているはず。

「保育園落ちた日本死ね」のイシューから日が経ち、政府の何となくやっています感が空気を支配してきている。ただ、保育士が足りていようが足りていまいが、子どもの命をあずかる仕事に対し、いまの待遇がおかしいことは変わらない。改善すべきだ。

2018年1月29日月曜日

仮想通貨


東京新聞:2018.0124

いまホットな仮想通貨。仮想通貨少女なんてアイドルも登場してる。それにしてもこの投機熱は、人間の欲望丸出しで本当に醜い。短期間に儲けることを考え、他者の損失は気にしない。だってマネーゲームだから。

僕は、短期的な利益を追求することは、あまり良くないことだと思っている。それは生産活動の前提となる資源、特に自然環境の再生可能速度と根本的に合わないからだ。そして短期的な利益を追求すると、たいていモラルが崩れる。

本来、もっと可能性のあるイシューだけに、過渡期とはいえ、こんな強欲の象徴的存在となってしまって残念だなと思う。

2018年1月27日土曜日

逆さに吊るされた男


田口ランディ「逆さに吊るされた男」

本書は、著者がオウム真理教の林死刑囚と、14年の交流を重ねた中で書かれた小説。個人的で独白的な内容で、人の日記を読んでいるような、後ろめたいけれど止められない、そんな感覚を味わった。

フィクションと言われてもノンフィクションではないかと錯覚してしまう。たぶん、そこには意図的な部分もあるのだと思う。去年の11月に初版がでて、今年の1月にオウム関連事件の公判がすべて終了した。このタイミングの良さも含めて作品に魅了された。