長女がたくさん面白いことを話す。今までに本当にたくさんあって、それらを書き留めてこなかったことが勿体なかったなぁと思う。
最近は、幼稚園で行うキャンプファイヤーに向けて例の歌を歌っているのだけど、歌詞が「火の粉を巻きあ~げ~」が「キノコを巻きあ~げ~」になっている。
長女がたくさん面白いことを話す。今までに本当にたくさんあって、それらを書き留めてこなかったことが勿体なかったなぁと思う。
最近は、幼稚園で行うキャンプファイヤーに向けて例の歌を歌っているのだけど、歌詞が「火の粉を巻きあ~げ~」が「キノコを巻きあ~げ~」になっている。
僕は将棋ファンなので、将棋関連の小説を見つけると必ず読んでいる。この「無月の譜」はたまたま見つけた小説だったのだけど、これまで読んだ将棋関連小説の中で、異色の面白さを味わうことができた。
奨励会を年齢制限で三段で退会した主人公が、駒師である大叔父が作ったとされる幻の駒を探し求め、海外にまで旅に出るというストーリー。その過程の中で、大叔父に関連する人物たちとの出会いを通じ、それぞれの人生に触れながら、主人公自身が奨励会退会の挫折から癒され、成長していく物語。
将棋というゲームや棋士の魅力から話を深めていく小説も面白いが、本作では将棋の駒から将棋の魅力、そして将棋というゲームに惹かれる人の様子が描かれている。そしてそれだけでなく、やや道徳的ともいえる観点から、老いること、生きること、成長すること、挑戦すること、など人生訓とも読み取れるような話が展開されているのも、物語に重厚感を与えていた。
読み手がどんな状態であるのかによって、感想が大きく左右されそうな作品かも知れない。僕の場合は、子育てや人生に悩んでいるときに出会ったので、これまでを振り返り、そこに意味を与え、そして前に進みたいとと考えるようになった。
ベイビー・ブローカーを見てきた。前評判通り、とても良い映画だった。ソン・ガンホが出る映画に外れはない。もう20年くらい前の「シュリ」の頃から見た目もそんなに変わらないし、すごい映画人だと思う。
僕自身が二児の父親ということもあるのだろうけど、家族のカタチを考えさせる映画を見ると毎回号泣してしまう。子育ての大変さもよく分かるし、子どもと一緒に過ごせる時間の幸福さもよく分かる。
この世に生まれてきたことを全肯定される、最終版にとてもカタルシスな場面があるのだけど、それは生きることは苦しいということの裏返しであるような気がして、すごく胸が締め付けられる気持ちになった。苦しさも含めて、それでいいんだよ、生きてくれてありがとう、と言われているような。
劇中の音楽も美しく、心が洗われた。静かな感動があり、そして考えることで心が豊かになる。本当に素晴らしい映画だったと思う。