2010年8月17日火曜日

今に活きるコメニウス言語主義への批判



夏のスクーリング第3週目。最終週です。写真のにゃんこは銀座みゆき通りのにゃんにゃん。

今週の講義は教育の技法。先生が熱い感じの人で好きなタイプ。

本日のテーマは言語主義に批判した教育学者コメニウス(1592~1670)について。言語主義に対するコメニウスの批判は、現代社会をも鋭く批判しているように感じた。

「事物が実体で言葉は属性である」

コメニウスが言い切ったとされる言葉。つまり目の前に机があったら「机」というものがあるから「机」という言葉があるということ。言葉だけが先にあって、実態が無いものは疑うべきであると。

この意味で考えると「平和」とか「民主主義」とか「道徳」とか、いまの日本だと実体のない言葉になっているのではないかと思う。

教育の場では、これらは口で大切と言っているだけで中身は教えることができていないでしょ、って思う。教える側でこのこと分かっている人も少ないのでは。

どうやれば本質を掴めるのか。言葉だけに終わらずに本質に近付くことができるのか。

教育史では、ここからルソーやペスタロッチ、ヘルバルトなどの思想家がその問いに挑戦するようになる。

ずいぶん昔の話だけど、いまにとても参考になる刺激的な授業が展開された。

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