2010年10月18日月曜日

毒書

最近読んだ小説の中で面白かった作品。

『アサッテの人』


『りすん』


『ロンバルディア遠景』


『決壊』


『時が滲む朝』


『ひとり日和』


『リテイク・シックスティーン』



この他にも5,6冊読んだ、十日くらいの間に。

気付いたこと:小説の一気読みは情緒不安定を加速させて良くない(喜怒哀楽のメリハリが変になる)。

最近自分より年下の作家が目に付くようになった。読み終わってから作者が年下と分かると驚く。作品の内容がいかにも人生経験を積んできたようなどろどろしたものだと特に。

これもweb社会の現象なのだろうか。ドッグイヤーって経験も加速させるわけだよね、当然のことなのだけど。アセル。

けど、若い作家の魂を揺す振られるような作品にはそれ程めぐり会っていない。一番最近でも平野啓一郎の『日食』くらい。記憶に粘って剥がれ落ちないのは。当時大学生だったんだからすごいよ彼は、やっぱり。

で、その平野さんの『決壊(上下)』は最高にスリリングな小説だった。「悪」は環境によって作られるのか遺伝子レベルで決定されるのか、そういう話題に関心のある人は取り込まれてしまうと思う。久々に現実よりももっと怖いと感じる内容だった。

小説はしばらく我慢して、ビジネス関連とか自己啓発の類を読むようにしようと思った。

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