2011年9月14日水曜日

『恋しぐれ』



今日の一冊。葉室麟さんの『恋しぐれ』。

「恋」を物語の引力に、蕪村とその門下生たちの交流を描いた作品。文章が美しくこころが癒されます。

「良書を読むための条件は、悪書を読まないことである」。確かショーペンハウアーのお言葉。私なりに言い換えると「美しい文章を読むことは、悪書を読まないことである」になります。

小説自体は短編ものの連作。一番好きな話は月渓の恋い。「一途」であることの悲しさと清らかさに惹かれる物語です。

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