2012年3月23日金曜日

島根の友だちから



連日身体が花粉と闘ってしまって辛いです。毎年、この時期は一年の1/6を損した気持ちになります。

ここが世界の中心だって言える地域を作るんだっ!!といって島根の山村に移り住んだ特別な友だちから野菜が届きました。

完全有機栽培で育てた野菜です。ニンジン、カブ、小松菜、大根、ホウレンソウ、ネギ、さつまいもetc。どれも信じられないくらいに美味しく、素直に感動しました。

彼に、こんなに美味しい野菜を育てられるなんてスゴイ!!と伝えたら、「土地と水が凄いのであって自分は凄くないよ」と返ってきました。

同封されていた「野菜を通じて伝えたいこと」には彼の想いが、素朴でとても素敵な文章で表現されていました。写真にとってUPしましたが、全文を書きます。

現代社会における、一つの確かな価値観を読み取ることが出来ます。


以下、転載。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


野菜を通じて伝えたいこと。

僕の使命は、“最高に楽しい持続可能な生き方の模索と発信”です。
そのために、僕は「お百姓さん」という生き方を選びました。

お百姓は 100の生業を営み、
お百姓は 自立して文明をあてにし過ぎず、
お百姓は お互いに助け合い
お百姓は 土とともにある道を選ぶ。

そんな生き方が最高にかっこいいと思い、目指しています。


百姓仕事を通じて、里山の文化や風景を復活させてかっこよくて癒される地域づくりに貢献したいと思っています。

日本のお百姓さんは、気の遠くなるような長い時間をかけて、子供や孫に伝えていける豊かな土地を作り、自然を切り開きながらも、広葉樹林の森とともに生きるすべを身につけ、その技を培ってきました。
それを現代人は“里山”と名付け、積極的な見方をしていこうと努力しています。

僕はこの考え方を参考にして、人と自然が調和して生きることのできるあり方を模索しています。
野菜を通じて皆さんにもこの取り組みの参加者になってもらえたら幸せです。

100の業で、今僕が身に着けようと奮闘しているものは、山仕事です。
もともとこの地域(吉賀町周辺の西石見)は、山仕事で生計が成り立っていました。
山に分け入り、こうぞやみつまたといった和紙の原料をとり、広葉樹林を伐採して炭焼きを行い、山と里との間に刈り場があったそうです。
その当時の風景を見、聞きすると、今でも美しいと思うこの地域が、どれほど美しいものだったのだろうかと、わくわくしてなりません。
そして、昔の生業が変遷していく様子、荒廃しつつある山と里をおもうと胸の詰まる思いです。
おじさんやおばさんが話を聞かせてくれるような、大きな魚が取れて、ホタルがいて、子供が安心して山の中で遊べる。
そんな風景をみてみたいのです。

野菜のやり取りや交流という手法を通じて、みんなで参加する未来の里づくりをおこないたい。
そんな趣旨に賛同してくれる方と、お付き合いが出来れば幸いです。

長文に付き合っていただき、どうもありがとうございました。

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