2015年10月15日木曜日

スターバックス


スタバの接客がすごい。どの店舗に行っても9割5分くらい心地よい対応をされる。働いているスタッフも楽しそうにみえる。スタッフ教育がしっかりしているのだろう、と思ったけど、どうやらそれだけではなさそう。『スターバックスのライバルはリッツ・カールトンである。』は、対談形式の本で読みやすく、そしてとても分かりやすくスタバのすごさを説明している。

本書には「おもてなし」「ブランド」「ミッション」など、スタバのすごさを読み解く色々なキーワードが登場し、それらに紐付いたストーリー紹介も充実していて面白く、そして参考になる。個人的には「修身」が一番包括的で大切にしたいキーワードだった。

修身は教養や知識とは違い「どうあるべき(how to be)」かを考え、長い期間をかけ、実践を通じて育てていく「道」のような概念だと感じた。社会や経済が効率性を高める過程で、育てていくことをおろそかにしてしまったものだと思う。元リッツの高野さんも元スタバの岩田さんも、すべての土台に修身があり、その上にこそ行動が根付くと言っている気がする。

第1章「ホスピタリティはいかにして生まれるのか?」は、働くことの心構えについて書かれていて、この章だけでも冊子にして来春の新卒者に配りたいくらいの内容だった。

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