2016年7月5日火曜日

参院選の争点

東京新聞 2016.7.5

今回の選挙でも、自民党は改憲を争点にすることを避けている。前回、前々回と同じく、選挙後に争点としなかった議題を急に持ち出して、それを数の力で実現させることは目に見えている。末期がんの大橋巨泉氏が、遺言として、国民をなめている安倍晋三に一泡吹かせてください、と言った気持ちがよく分かる。

私の身近な友人に関しても、この自民党の国民をなめた選挙戦略は功を奏している。友人は投票にあたり、各党、候補者の公約や主張をきちんと調べてから投票している。しかしながら、改憲が争点として避けられている、と言うことに気付かないのだ。だからアベノミクスの信を問うだのと言った、自民党の都合良いデータの切り張りを鵜呑みにして投票を考えている。

東京新聞をずっと読んでいると、政治や社会に対する感覚は、残念ながら世間とはずれてしまうかも知れない。だが、沖縄の問題や福島の事故に向き合い続けている東京新聞からは、他紙と違う気概を感じる。願わくば、貴重な情報源として、もっと多くの人に読まれて欲しい。

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