2009年8月1日土曜日

『国をつくるという仕事』

出発前に友人からもらった一冊。あまりに素晴らしい本なので一気に読んでしまいました。


( 西水美恵子 『国をつくるという仕事』 英治出版 )

著者は世銀の前副総裁。この世界から貧困をなくす闘いのため、草の根を歩き、そこで暮らす人々や、様々な問題に立ち向かうリーダーたちとの出会いの記録。

私自身、草の根で活動をする一員として、非常に心を打たれる内容でした。著書に何度もでてくる「頭とハートがつながっている」という言葉。それは、問題を当事者意識で捉え、本気で何とかしようと考動できるということ。国際協力の現場では、そういう人でないと通用しないと感じた。

また、著者の世銀の職員としての意識の高さに感銘を受けた。加盟国すべての市民が株主であるという自覚。そして何より、世銀の「貧困のない世界をつくる」というミッションに対する忠実。それらは文章の一言一句から伝わってきた。

国際協力の世界で働くことを志す人はもちろん、たくさんの人に読んでもらいたい!と強く思う一冊でした。

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