2009年8月23日日曜日

UB廃棄物マスタープラン③

不法投棄、ごみのポイ捨てが起こる現状について。

ウランバートルの街並みはかなり汚い。ポイ捨てごみはいたるところに見られるし、大掛かりな不法投棄の跡もよく見かける。路上にごみを捨てることに対して抵抗の少ない国といえる。

市内に設置されたごみ箱はおよそ5000個。単純計算すると180人当たり1個になるが、ロケーションの問題もあるのでそこは何とも言えない。

先日アクションリサーチを行った新モンゴル高校生徒たちの市民を対象としたアンケート結果によると、ごみ箱の数とポイ捨てすることの因果関係はそれ程認められなかった。それよりも人々の意識に関係するとの結果が見て取れた。

また、ゲル地区における不法投棄の問題は都市部とは異なる。ごみの収集状況は、都市部が100%であるのに対し、ゲル地区は40%ほどと低い。理由は、都市部より多くのごみが排出されるゲル地区は収集料金が高く、そのため料金を支払えない住民が多いためである。収集されないごみは、空閑地に不法投棄される状況となっている。

このため、都市部とゲル地区ではそれぞれ異なる視点に立ってごみ問題を考えなくてはならない。

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