2009年10月10日土曜日

『社会起業家という仕事』

今日の1冊。ポジティブなエネルギーに満ち溢れた最高の1冊です。


( 渡邊奈々『 社会起業家という仕事 ~チェンジメーカーⅡ~ 』日経BP社 )

紹介されているのは著者が取材した17人の社会起業家。企業を決意するまでの生い立ちや事件、そして彼らの強い想いが綴られている。文章が丁寧で美しく、著者の社会起業家に対する深い尊敬が感じられる。読んでいて気持ちがいい。

社会起業家とは、自らの原体験となる問題意識から、本気で社会をよくしたいという信念を持ち、行動する人である。本書のあとがきにもあるが、そういう人の周りには必ず支援する人々が現れる。一生懸命な人を応援したくなるというのは人の持つ基本的な心理なのだと思う。

大切なことは、この基本的な心理をシステム化し、社会の基盤とする風土を育てていくことなのだと思う。それは優れた社会企業家を見出す目であったり、リスクを負って育てようとする気概といったものなのかも知れない。

本書では5人(うち一人は米国で起業)の日本人が紹介されている。米国を見るとまだまだだが、日本でも少しづつ社会起業家の芽が育つ土壌ができ始めている。この土壌がもっと豊かになるように、私もブログを通じて社会起業家についてのメッセージを発信していきたいと思います。

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