2009年11月16日月曜日

『裸でも生きる2』

私の一番大好きなバッグブランド「Mother House」(マザハ)の創業者山口さんの二冊目の本です。


( 山口絵理子『 裸でも生きる2 』講談社 )

前作が山口さんの半自伝的な内容だったのに対し、近作は舞台裏の紹介のような内容になっている。マザハのバッグの付加価値が、商品のストーリーにあることを考えると、この本はストーリーテラーとしての付加価値を持っている。マザハのファンはきっと読んでいると思うし、知らずに読んだ人はきっとマザハのファンになると思う。

マザハの最大の強みはファンがつく経営をしていることだと思う。何があってもマザハを応援したいという気持ちにさせられる。そしてマザハのスタッフもそんなファンの応援を受けて成長しているような気がする。ファンがつく経営とは、企業の理念がしっかりしていること、そしてその理念が共感を生むことだと思う。

理念がしっかりするためには経営者がぶれないことが絶対に必要。そして理念が共感を生むためにはスタッフ一人一人がその理念を実践に変えることが必要。特に後者は経営にとってこれほど難しいことはない、というくらい難しいものなんじゃないかと思う。

この本で一番好きなところは「チームマザーハウスの仲間たち」で、山口さんがスタッフを紹介している章。マザハが一つのチームで、一つのチームだからこそ理念の共有がしっかり、徹底して出来ているのだなと感じた。そしてこれは実際に店舗に足を運んでみても感じることでもある。企業の創業期にこうした土台をしっかり築けたことは何よりの宝なんじゃないかと思ってしまう。

このブログを読んだ人にはぜひ店舗にも足を運んでほしいと思う。

1 件のコメント:

  1. 先日の雄飛祭の折、Decoの部室に「裸でも生きる」をはじめとして、国際協力関連本を多数寄付(?)押しつけ(?)プレゼント(?)してきました。
    ジョンの本とCDはもうしばらくお待ちください・・・。
    卒論で忙しくて・・・。

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