今週の日経ビジネス。少子高齢化が進む日本社会。世代の壁を越えた協力が必要という指摘。
( 日経ビジネス : 2009.11.09 )
若者には若者の、老人には老人の役割がある。その役割分担が正常に機能することが社会の活力になる。乱暴かも知れないが少子高齢化社会の問題は、その役割分担のバランスが一気に崩れるところにある。少子高齢化によって若者の役割が老人に奪われてしまう。そこで世代の壁を越えた協力、つまり意識的な役割分担が必要になるのだと思う。
この意識的な役割分担の最高の実践の場はシニア海外ボランティア(SV)かも知れない。SVは協力隊のシニア版で、40歳から69歳までの専門知識を持った経験豊富な先輩方を対象としている。
開発途上国は基本的に若い国が多い。そして若い世代はハングリーで勉強熱心な人が多い。けど情報や技術、経験をもった指導者が圧倒的に不足している。シニア海外ボランティアはまさにこのニーズを満たすことにうってつけである。シニア世代の人材が海外で活躍することは、国内の世代間バランスの調整にもなる。また技術移転という高度な国際協力は、長期的に日本の国益に貢献する。
シニア海外ボランティア。これは青年海外協力隊以上に推進されるべきものだと思っている。
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