( いつも歩いている道。木の枝にうっすら積もった雪がきれい )
久々の休日。そして久々の読書。早起きして小説を読みきりました。直近の直木賞受賞作『鷺と雪』です。
( 北村薫『 鷺と雪 』文藝春秋 )
読書欲が溜まりに溜まっていたので、一気に読めてとても気持ちよかった。内容も面白かったので、またこころのエネルギーがチャージされました。
小説の舞台は昭和十一年。良家のお嬢さんと、お抱えの運転手が日常に潜むミステリを謎解きしていくお話。三部構成がそれぞれ繋がり、テンポよく物語りが流れていく。文章も綺麗で、ひらがな、カタカナ、漢字を巧みに操り、携帯もネットもTVもない時代の雰囲気を見事に表現していた。
一つ前の直木賞受賞作『利休にたずねよ』『悼む人』は内容が圧倒的に豊かだった。それに対し『鷺と雪』は繊細で、感性に響く、まるで風景を楽しむような作品だと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿