今頃各音楽雑誌では毎年恒例の本年度ベスト・ディスクの選定作業が佳境に近付いていることかと思います。そして今年も私は先駆けて自己満足私的ベスト・ディスクを発表したいと思います☆
1位「21世紀のブレイクダウン」グリーン・デイ
2位「ノー・ライン・オン・ザ・ホライゾン」U2
3位「ヴォルタイック」ビョーク
4位「This Is The One」Utada
5位「ハム・バグ」アークティック・モンキーズ
以上。
今年はグリーン・デイとU2が飛び抜けてよかったが、それに続く作品が少なかったように思う。3位の「ヴォルティック」はライヴ盤×リミックス×DVDなので、オリジナル盤とは言い難いけど、とてつもなくロックだった。4位のUtadaは良かった。シンプルで場所も時間も問わない心地よい音楽だった。アークティックはよくやったと思う。過去2作と比べると明らかに異色作なのに、ファンを選ぶ音楽ではなくファンから選ばれる音楽にしてしまった。この先は彼らの時代だ。
ベスト・ディスクの話とは関係ないが、最近レイジ・アゲインスト・マシーンをよく聴いている。ブッシュがイラク戦争を始めた頃、実は世界中のアーティストの創造力がピークに達していたのだと思う。当時、やはりロックとは戦う対象を求めるものなのだと感じていた。
オバマが政権を獲り、まるで平和の象徴かと見られるようになって、ロックは向かう矛先を見失ってしまったのだと思う。その中でグリーン・デイはすごかった。日本にまで「文句があるなら選挙に行こうぜ!」なんて檄を飛ばしていたし。世界はちっともましになっていない。これからなんだよっ!って全力で叫んでいた。またU2はブッシュとかオバマとか全く関係なく、まるで自らを世界政府であるのように振る舞い、絶対なんてありえない「正義」を堂々と歌いきった。次元の違うすごさだった。
世界は「100年に一度の金融危機」から少しづつ立ち直り始めている。未だになぜロックはあの時に沈黙してしまったのか疑問に思う。問題が起こることを奨励しているわけではないが、不気味な静けさを感じてしまう。音楽は、特にロックは時代の空気を反映する。2010年にはどんな作品が生まれるのか、楽しみでならない。
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