久し振りの日経ビジネス。ネットの退化について興味深い記事。
( 日経ビジネス : 2010.1.25 )
ネットに溢れるコンテンツの質の低さ。その背景にある広告モデルで成り立つネットビジネス。そしてユーザーのネットリテラシーの問題。どれも心当たりがあり、納得すると同時に残念に思う。
ネットの可能性は情報の発信と創造の繰り返しの先にある。それはグーグル×Amazonが構築するロングテールモデルなど、実際に社会に可能性を示してきた。これからもそれは変わらないと思う。
話が飛んでしまうが、ネットの向き合うためにこそ「考える力」は必要だと思う。ここモンゴルでは、小学生から「考える力」を育てるためのプログラム作りを課題としている。その為、多くの隊員が教育分野で派遣されている。
私は、このことはあまり正しいことだとは思わない。「考える力」は目的を持たないとかえって人に厳しい課題を課すことにも繋がる。確か「カラマーゾフの兄弟」に ~人々は自由を手にしたあと、その自由の使い方が分からずに苦しみ、結局自由を返した~ という件があったと思う。そこを考えた上で「考える力」に向き合うことが大切だと思う。
但し、ネットに向かうとき「考える力」は大きな力となる。無限の選択肢と眼前に広がる知識の海に対して「考える力」無く飛び込むのは無謀に等しい。この記事でも「自分自身で情報を集め、頭で整理する習慣を身につけなければなりません」とある。けっこう基本的なことなのだけど、忘れがちな大事な教訓だと思う。
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