エコクラブが一段落し、少し気が緩んでしまった週末。そんな気分にぴたりと合ったほっこりとした小説を読みました。
( 小川糸『 食堂かたつむり 』ポプラ文庫 )
失恋をした主人公が故郷に戻り、小さな小さな食堂を始める。料理をすることで自分を取り戻し、料理をすることで周りがしあわせになっていく。自然と生き物、そして山あいに暮らす人々との心の交流を描いた心温まる小説。
どこかで知っているような既視感を、ほとんどの場面で感じてしまった。実際に似たような作品をたくさん読んでいるのだと思う。ただ、それでもとても面白い小説だった。余分な飾り付けがなく、活字が白い紙の上に気持ちよく落ちている。それを丁寧に掬い上げて読んでいるような、そんな気持ちになれた。
ゆっくりとした休日に読むのにお勧めの一冊だと思う。
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