今日の1冊。前に少し紹介した『パックス・モンゴリカ』です。
( 著:ジャック・ウェザーフォード 監訳:星川淳 訳:横堀富佐子『パックス・モンゴリカ』NHK出版 )
最近読んだ本のなかで、ずば抜けて面白い本だった。モンゴルに興味のある人は勿論、歴史好きの人にはたまらない一冊だと思う。
チンギス・ハンの生い立ち。彼が世界制覇を目指すに至る経緯と必要性。戦における戦術。征服地の統治手法。人材登用や法の制定。宗教に対する寛容。交易と文化混合を手法とする平和維持。などなど、様々な観点からチンギス・ハンと彼の帝国の功績と影響を捉え、本当に余すところがない。
ただ歴史を眺めることを目的とした史書ではなく、歴史に起こったことの現代における意味合いを、想像よりははるかに具体的に問いかけている。だから歴史に学ぶのではなく、現代をよりよく解釈する指導書のようにも読むことが出来る。そこが読んでいてすごく刺激的だった。
監訳者のあとがきに「著者が現代のモンゴル人にとってチンギス・ハンとモンゴル帝国の意味するものに温かい目を注ぎ続けている」とある。その通りだと思う。そして現代のモンゴル人にこの一冊は心から読んでもらいたいと思う。過去に自信と誇りを持つ以上に、大切な何かを得られる気がする。
へぇ~読んでみたいな、その本。すごく面白そう!
返信削除私もモンゴルを知るために(語学のためにも)、チンギスハーンの映画を見たけど
内容が薄くてちょっと物足りなかったんだ。。
マユ。この本はと~っても面白かった☆ぜひ読んでみて下さい!いまR子が読んでいるので、その次にメールBOXに置いておきます。
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