2010年4月26日月曜日

『ギャル農業』

体調不良でまた少し期間が空いてしまいました。久し振りの更新です。今日の一冊。とてもいい本に出会いました。カリスマギャル社長で有名な藤田志穂さんの『ギャル農業』です。


(藤田志穂『ギャル農業』中公新書ラクレ)

明るく元気で前向きな藤田志穂さんの人柄がそのまま本になったような一冊。文章がとても素直な表現で、こういう文章が書けたらいいなぁ、とちょっと羨ましく思いました。

「ギャル革命」という日本ならではとってもユニークな革命を実現させ、今度は「食」の分野で自分のやりたいことに挑戦する彼女。その考え方と情熱のありかが伝わってくる内容です。そういえば食は「人を良くする」くすると書いて「食」(同期隊員の素敵なブログから参照)。「大人の、ギャルへの見方を変える」「ギャルの背中を押す」そういった目的を掲げて革命を成功させた彼女にとってまさにぴったりの分野だと思います。

彼女は注目すべき社会起業家の一人だと思うのですが、この本を読むと社会起業家の特徴、必要な要素がよく分かります。特に、自分に向かう批判の受け止め方。新しいこと始めるとどうも波風が立ちやすい日本社会。自分に向かってくる批判に対して、しっかり受け止め、ポジティブなエネルギーに転換すること。彼女はこれがすごく上手い。批判を受け付けなかったり、批判返しをするなど変なエネルギーを使わない。受け止め、向き合い、情熱の再確認に繋げている。けど、凹むところはちゃんと凹んでいる。そこがまた人を惹きつける。

この本は多くの人に手にとって読んでもらいたい。この本には、社会を暖かくするエネルギーに溢れている。大袈裟ではなく本当に。こういう本をもっともっと紹介できるようになりたい。ブログをそういう方向にシフトしていきたいと常々考えている。

1 件のコメント:

  1. しのは人に『読みたい!!』と思わせる文章を書くのが恐ろしいほど上手い。ポイントを的確に捉え、短い文の中にさらりと盛り込むその才能。
    私こそ、こういう文章が書けたらいいなぁ、と常々思う。私にはこんな文章は書けない。
    今度UBに上がったら、読ませてください(笑)

    返信削除