2010年5月8日土曜日

『TOKYO1969』

ちょっと仕事をしに職場にいったら停電中だった。3時間くらい待っても戻らなかったので、あきらめて帰る。待っている間に読書。日本から送ってもらった一冊。


(立川直樹『TOKYO1969』日本経済新聞出版社)

舞台は1969年あたりの東京。私が産まれる10年近く前の東京。なんか古き良き時代っていうにおいが漂ってきて、とても羨ましい。その時代の東京を、この目でみたかったなと思う。とっても自由な空気がする。

ロック好きの私にとって、1969年っていうとストーンズだったりクリムゾンだったりフーだったりツェッペリンだったりドアーズだったりと、伝説が伝説になる前の日常があって、想像が膨らむ。それだけでワクワクする時代だ。過去のことが新鮮で、好奇心を立てられる歴史のような感覚だ。

そういえばこの年、私の母はちょうど二十歳だった。そして渋谷に住んでいた。母は今でも渋谷に愛着を持ち、都会っ子であることにプライドを持っている。私が子どものころに、本当は(下町じゃなくて)都会に住みたいって言っていたのが記憶に残っている。でもそんな母から東京の話は聞いたことが無い。帰国したら聞いてみようと思う。できたら一緒に渋谷あたりを散歩してみようかと思う。

この本を読んで、19-20のときを過ごしたボーンマスの町を思い出した。そのころ、本当に毎晩パブにいって誰かしらと会ってプールして話をして、そして海にいってまた話していた。携帯無かったから、とりあえずパブにいって人から人へ繋がっていった。それがすごく刺激的でたのしかった。ノスタルジーに浸るのは早過ぎるが、懐かしい記憶をとても喚起される文章だった。

2 件のコメント:

  1. ストーンズ、ツェッペリン、ドアーズ。
    村上春樹の本を読んでいると、よく出てくる。帰国したら、聞いてみる♪

    私が生まれてからは、横浜市もかなり都会な感じになったけど。
    両親が引っ越したばかりの時は、ニュータウンができたばかりで、山の中だったらしい。
    ホントに、ちょっと前まで、古き良き時代みたいな感じだったんだろうなぁと想像する。(ないものねだり?)

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  2. コメントどうもありがとう!そうだね村上春樹の小説には60年代のサウンドトッラクみたいなところがあるよね。帰国したら聴いてみて、よかったら貸すよー。

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