第143回直木賞受賞作『小さいおうち』(中島京子)を読みました。やさしくてとても好きな小説です。
昭和初期を舞台とした、女中さんと奉公先の奥様との交流を、女性らしい柔らかな文筆で描いた物語でした。
「戦争」に意識が向かいがちな時代だけど、戦争を避けることなく、もっとミニマムに人の心の揺れを見守るような描写がきれいだと思った。バランスがいいんだな、と思う。
最近の直木賞の傾向にピタリとはまる小説だと思う。
『鷺と雪』北村薫(141回)
『まほろ駅前多田便利軒』三浦しをん(135回)
『花まんま』朱川湊人(133回)
『あかね空』山本一力(126回)
この辺なんかも合わせておススメ☆
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