2010年10月3日日曜日

音楽は骨で聴く


(日経ビジネス:2010.10.4)

今週の日経ビジネス。一番好きな隠れた世界企業のコーナー。東京杉並区にある骨伝導技術を使ったヘッドセットなどの通信機器を開発している会社。

骨伝導は頭蓋骨を振動させて音を聴覚神経に直接届ける技術。ちょっと怖い気もするけどそうすることで電車のホームのような騒がしい場所でもきちんと音声が聴き取れるらしい。主に軍や警察、消防といったところで採用されているよう。

それはさておき、骨で音を聴くというのが面白い。ライブに行くのが趣味で、アルバムに対するライブの特別感ってその時にしか現れない一期一会的なケミストリーだって思っていた。

でも、もしかしたらライブでは音楽を骨で聴くっていう体験をしているのかも知れない。分厚いベースラインや胸を劈くようなドラミングはまさに骨にクル体験だと思う。だから身体の内からアツくなって無意識に恍惚とリズムを踏んでしまうのだろう。

こんな風に考えると音楽をライブで聴く楽しみがまた一つ増えた気がする。隠れた世界企業は知らない技術や伝統文化の業に驚けるから好き。

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