2010年12月4日土曜日

『地域は「自立」できるか』



昨日で歯医者が終わらなかった。。一ヶ月に7回も歯医者にかかったのは人生初。しかも今日は再度神経を抜かれるという工事のような治療。いったいいくつ虫歯があるんだー。


今日の一冊。公共経済学者、奥野信宏氏の「まちづくり」論。ここ最近読んだまちづくり関連の本の中では一番「いま起きている変化」に対する手ごたえを感じる内容だった。


「人口減少社会において、地域の活力と国の力をどのように維持し、向上させるかが課題になっている。その軸となるのは「人の移動と交流が生みだすダイナミズム」だろう。人の移動にともなって、もの・情報が流動し、地域間の交流と連携によって社会に新しい価値が生みだされる。」(本分より)


まさにこの交流と連携が、人と人、地域と地域、そして行政や企業、大学などあらゆる社会セクター間で生まれ、それが面となってひろがってきているのが「まちづくり」の「今」なのだと思う。

その他、話題のPFI事業についての考察や、地域づくりにおける範囲の経済論などのホットなイシューについてもわかりやすく論じられている。文章からはフィールドとセオリー組み合わせた実力のある研究者の顔が垣間見れ、信用できる。お勧めの一冊。

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