2012年3月26日月曜日

『経済学と人間の心』



今日の一冊。宇沢先生の『経済学と人間の心』。この本も職場の図書コーナーから借りました。私はここの図書コーナー最大の利用者だと思います。。

『経済学と人間の心』。手に取らずにはいられないタイトルです。よく見たら著者は宇沢先生。納得です。本の背に一本見えない筋が入っているのが見えます。

内容は書き下ろしではなく、これまでの著書からテーマに関する文章を編集したものです。章ごとに独立しているので、宇沢先生の本の中では比較的リラックスして向き合うことが出来ます。

逸話が中心なのですが、どれも憂い感じたことが印象に残ります。それは人間の心に平和や幸福をもたらすはずの経済学が本道をそれてしまっていることの表れの気がします。

本の中にたくさんの超天才たちが登場します。いまもどこかにいて、同じ地球上に生きていることを不思議に思います。本書は「超天才たちと人間の心」というふうに読むことも出来ると思います。

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