今日の一冊。三浦しをんさんの『神去なあなあ日常』です。
林業を通じた都会の少年の成長物語。読みやすく、面白おかしくもありホロリとする小説でした。
私の職場は○○区の環境学習施設なのですが、そこでこの図書を借りました。環境学習施設と言うことで、環境関連の書籍コーナーがあり、蔵書も1000冊を超えてそこそこ充実しています。
ここの書籍コーナーのいい点は、環境に繋がりのある小説を積極的に揃えていることです。例えば『神去なあなあ日常』は、過疎化、林業担い手の減少、森林荒廃といったリアル問題も小説の背景としてあります。
いきなり「森林問題」ではとっつき難くても、物語としてなら読める人も多いと思います。環境問題に関する普及啓発の最大の課題はとっつきやすさだと思います。
本の仕入れを担当しているのは出版社を退職したボランティアの方です。本に対する愛情も深く、池袋のジュンク堂にいって一冊一冊みて購入を決めているそうです。
こういう施設があることをなるべくたくさんの人に知ってもらえたら嬉しいです。
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