2012年10月12日金曜日

マチヅクリ・ラボラトリーの挑戦 ~SOCO~

何度も何度もこのブログで登場しているマチヅクリ・ラボラトリー。次のプロジェクトが11月にスタートする。活動の拠点である宇都宮に「SOCO(ソーコー)」という共同オフィス(コ・ワーキング・スペース)をオープンさせる。


この取り組みを「挑戦」だと思うのは、舞台が東京ではなく宇都宮であるから。実は東京には既にたくさんのコ・ワーキング・スペースが存在する。

IT、アートを中心とした、クリエイターたちが、共同でオフィスを間借りする。近い志向を持つものたちが「場」をシェアすることにより、リアルなコミュニケーションが発生する。それが刺激となり、アイデアやイノベーションが共創されていく。

ポテンシャルのある人材が無数に集まっていて、賃料がバカ高い東京で、コ・ワーキング・スペースが生まれたのは必然だったと思う。

けど、宇都宮の場合は違う。ここではコ・ワーキング・スペースは「まちづくり」の手段として明確に位置づけられている。人と人が繋がる「場」つくりが、地域活性化の原動力になると、確信をもって仕掛けられている。

話⇒飛

豊かなビオトープ作りを計画する際に、点として存在する異なるタイプのビオトープを、ネットワークで結ぶことが重要とされている。植樹や生き物の道の整備がそう。それが生物多様性を豊かにし、環境破壊による影響を柔らかくする効果を持つ。

日本というすこし大きな視点で俯瞰すると、宇都宮のコ・ワーキング・スペースは地域のビオトープとして捉えることができると思う。(ここでいうビオトープは多様な生き物がいる場と理解してください)

そして恐らく、この取り組みが成果を生むことにより、全国でも「まちづくり」等の+αの側面をもったコ・ワーキング・スペースが創造されてくる。それらもまた、地域のビオトープとして捉えることができると思う。

マチヅクリ・ラボラトリーの挑戦は、この地域のコ・ワーキング・スペースのネットワーク化も視野に入れていることではないだろうか。多様性のある社会を創り、課題を解決してくイノベーションを育む。これからも注目して動向を追っていきたい。

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