僕は、津島さんの本をこれまで一冊も読んだことがなかったので、あとがきでこの本が遺作であることを知り、何となく申し訳ない気持ちになった。津島さんが生きているうちに、もっと彼女の本を読んでおきたかった。そう思うくらい気品のある文章で、読みながら作者に対する敬意が溢れだしてきた。
タイトルからは全く想像がつかない内容の本で、家族のことや差別などの重いテーマが、まるで空気のように当たり前に、最初から最後までずっと覆っている。なので、読んでいて少し息苦しさを感じたし、うまく読み進めることができなかった気もする。
それと、どうしてこの本に「狩りの時代」というタイトルを付けたのだろうか。その意味を知りたい。
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