2017年1月23日月曜日

太陽のパスタ、豆のスープ


相方が宮下奈都さんにハマったらしく、片っ端から借りてきて読んでいる。本書も面白いからと薦められて読んだが確かに面白い。肩の力が抜けるというか、気持ちが軽くなる脱力系の小説だった。

宮下さんと言えば直木賞候補作で本屋大賞受賞の「鋼と羊の森」が印象深いが、素の本人はきっと本作のような、どこか抜けた感じの明るくほんわかとした人なんじゃないかと思う。美味しいものを食べたら嫌なこと全部忘れて元気になっちゃうような。

結婚を考えて、自分の仕事にちょっと本気になれなかった女性が主人公。婚約破棄されて、何だかよく分からなくなったことをきっかけに、自分のことや周りのことに少しずつ気付き始めていく。どこまでも普通で、それが愛おしく感じる物語でした。

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