日本経済新聞社編「中東崩壊」日経プレミアシリーズ 2016
池上彰さんのイスラム解説本の後に読んだので、内容が頭に入りやすかった。中東を構成する諸国間の関係と欧米との関係を歴史的に振り返り分かりやすくまとめている。
中東問題が日本のメディアで大きく取り上げられる事は稀だが、中東発の世界大戦に巻き込まれるリスクと言うのは現実的な問題だと認識する。地理的に遠さと関心の低さの反比例は仕方ないことなのかも知れないが、それでもやはり日本メディアは脆弱なのだろう。
誤解を招く言い方ではあるが、日本の改憲に関する議論が盛り上がらないのは、日本人が世界の状況を知らず(知らされず)平和ボケしているからなのだと思う。リスクを検討することと恐怖心を煽ることは違う。現状を知り、リスクを考える。その材料として手に取りやすい一冊だと思う。
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