2017年2月11日土曜日

自分が苦しんでいる時に

東京新聞 2017.02.11

今朝の東京新聞。給食にハラール(イスラムの戒律で許された食事:豚肉やアルコールが入っていない食事)への柔軟な対応を検討してほしいと述べたイスラムの女性に対する批判がネット上で広がっているらしい。

代表的な批判は「ここは日本だから日本で暮らすなら逆に日本文化を尊重した生き方をしなさい」というもの。郷に入れば郷に従え。という諺もあるくらいだし、僕もこの考え方は一理あると思う。

同時に、道徳的な話なのかも知れないが、社会的弱者やマイノリティーに対しては、多数派から寄り添った対応ができたら良いと思っている。もし自分が逆の立場になったら、そうした対応ができる社会に対して謝意が尽きないだろうと思う。

もう一つは、これも道徳的な話だと思うが、自分が苦しんでいる時に、他者に対して親切であれることは人の尊さの現れではないかと考えています。格差拡大による不満や憤りが、自分以外の弱者をつくることに向かいがちな不穏さを感じるだけに、こういう記事を目にすると、論理より別の何かに縋ってしまいます。

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