2019年10月14日月曜日

空の青さを知る人よ


映画「空の青さを知る人よ」を観てきた。想像していたよりも地味で内向きな内容だったけど、登場人物たちの気持ちの揺れを丁寧に描いたよい映画だったと思う。心の癒しと成長。「あの花」「心叫け」とも共通するテーマ。どれも舞台は秩父なので、これはきっと秩父3部作。

今作のハイライトはあいみょんが歌うタイトル曲。その曲がかかるシーンはハチャメチャで型破りで突き抜け方が圧倒的だった。悲しくも嬉しくもないのに、ただ真っすぐな気持ちであることに涙がこぼれる。たぶん自分が10代の頃には感じることのできなかった感性なんだと思う。

自分の「今」について肯定も否定もない。まだやれる気もするし、このまま(でいいの)かも知れないとも思う。けど、身近には未来しかない主人公がいて、どうしようもなく突き動かされる気持ちになる。そんな自分のような大人に向けた一本のような気もした。それと全くの余談だけど、観客の年齢層がやたら高かった(公開2日目)。

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