帯に待望の続編とあるが、個人的に本当に待望していた続編。タイトルに~子どもを育てる~とあるように、小さい子を持つ親にとっても、これからの子育てを考えるうえで、広範にわたって参考となる内容だった。すでにかなり売れている本ではあるけど、一人でも多くの人に手に取ってもらいたいと思う。
僕が最後に得た感想は、新井さんの社会問題に対する意識が高いということ。「読解力」をキーストーンとして、個人の自己実現と社会インフラの拡充を論理的に分かりやすく提示、実行している。「読解力」が高い人は多数いても、それを本書でも指摘しているような「ノブレス・オブリージュ」として認識している人が果たしてどれだけいるか。
そういう人材が育つために必要な条件は何だろうと思う。僕なんかは社会貢献意欲は強い方だが、肝心の能力の点で、その意欲を成果ある形にすることができていないと実感する。それは歯がゆいし、情けない思いもするし、かといって自己否定に浸っていてはそれこそまずいという危機感しか感じない。
だからこそ、本書を読んで、そこで指摘されている点を、能力面に対する改善案として受け止めて「読解力」を向上させるように努めたいと思う。同時に「読解力」は、ビジネスや日常生活に密接する「スキル」であるので、外に向けて行動するようにありたいと思う。
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