2009年9月10日木曜日

スフバートル広場

ウランバートル中心部にあるスフバートル広場。普段何気なく歩いているこの広場の歴史を少し紹介したいと思います。


( オフィスから見えるスフバートル広場 )

戦後、シベリアに抑留されていた日本人1万6千人がモンゴルに移送され、強制労働に従事させられた歴史があります。そして約1千5百90人が祖国の地を踏むことなく帰らぬ人となりました。ウランバートルには2箇所彼らが眠る日本人墓地があり、そこは静かな観光地となっています。

そして、スフバートル広場も抑留された日本人の強制労働によって建設されたようです。ウランバートル最大の観光名所であり、市民の憩いの場であるこの広場が、日本人の血と汗によってつくられたのだということはほとんど知られていません。

日本人として、その記憶が風化してしまうことは寂しく感じますが、「場」にとらわれることなく遊牧するモンゴル人の血の前では仕方なのないことなのだとも思います。

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