今日の1冊。表紙の羽生さんの写真がすごい。完全な集中力を写している。
( 羽生善治×柳瀬尚紀 『勝ち続ける力』新潮社 )
棋士羽生さんと翻訳家柳瀬さんの対談本。テーマは勝ち続ける力、というよりは棋士の魅力、将棋の魅力を伝える内容だった。勝ち続ける力は何か、とあえて言うのなら、24時間365日、寝ている間もそのことを考え続けられる「好き」の度合いの強さなのだと思う。
羽生さんとの対談本は、梅田望夫さんのときもそうだったが、丁度将棋盤を挟んだ位の距離感で言葉のやり取りがあって面白い。本を作る側の趣向なのか、羽生さんの語彙や表現がなす業なのか、その辺も興味深い。
近年、将棋をあらゆるレベルで楽しむ裾野が広がってきているように感じる。羽生さんや渡辺竜王のようなタレント棋士の存在がそこに大きく貢献していると思う。しかし真の立役者は、梅田さんや柳瀬さんのような、将棋を理解する将棋ファンの力なのだと、この本を読んで感じた。
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