2009年12月15日火曜日

国の殺し方

『チベット入門』という本を読みました。


( チベット亡命政府 訳:南野善三郎『 チベット入門 』鳥影社 )

チベット問題の入門書として、中国のチベット占領政策が分かりやすく書かれています。そしてこの中国の占領政策は、ひとつの国の殺し方に他ならないことがよく分かります。

国際法や国際社会から批判を完全に無視し、自らの都合のいいように歴史を歪曲し、それをあたかも既成事実であるかのように歴史を塗り替えていく。現代においてもこのような暴虐行為が続いていることに怒りを覚えます。

チベット問題については映画「セブン・イヤーズ・イン・チベット」をみて少し関心を持った程度でほとんど知りませんでした。歴史的にチベットと関係の深いモンゴルにきて、この本に出合えたことに運命的なものを感じます。

チベット民族、言語、文化、伝統がこの地上から抹殺される危機にあること。一人でも多くの人にこの事実を知ってもらいたいと思います。

2 件のコメント:

  1. しのさん、さす日本人ですね。
    モンゴル人はあんまり本を読まないですよ。
    でも、日本人は本が大好きな民族と言われています。

    私にとっては、チベット人と言ったら、ラマさんが頭に入ってきます。
    もっと、色んな国のことを勉強をしたいと思います。
    私は思っているだけですけど、しのさんはすでにたくさん研究していますね。
    だいたい読めないんですかど、勉強になっています。

    よろしくお願いします。

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  2. トブシェー、コメントどうもありがとう!私もチベットといったらダライ・ラマさんが頭に浮かびます。この本を読んで、チベットとモンゴルの歴史的関係がわかり面白かったです。チベット仏教はダライ・ラマ5世が1642年、モンゴルから政教一体の最高権威として認められることにより、その地位を確立したことが分かりました。

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