2010年1月8日金曜日

鯨肉裁判の行方

私が注目している裁判「鯨肉裁判」がもうすぐ始まろうとしている。シーシェパードの事件が報道されているので思い出した方もいると思います。「鯨肉裁判」は環境保護NGOグリーンピースのスタッフが、違法取引された鯨肉を摘発するために盗み、逆に窃盗罪で告訴された裁判です。

http://www.greenpeace.or.jp/campaign/oceans/whale/t2/t2_sato01_html
( リンク:グリーンピース・ジャパン )

この「鯨肉裁判」世界中から注目を集めている一方、日本ではその意義がほとんど正確に認識されていません。日本ではただの窃盗罪の裁判として片付けられようとしています。つまり、私がCDを万引きして捕まり、訴えられるのと同レベルの扱いということです。

さすがに、いくらなんでもそれはおかしいと思います。税金が使われている捕鯨船が違法に鯨肉取引しているのを公にする為に犯した窃盗が、私がCDを聴きたくて盗んで訴えられるのと同じレベルで扱われるのは。

欧米ではこのような場合、犯罪が社会に与える利益と不利益を考慮して裁判が行われるようです。つまり、グリーンピースの行為は「税金が投入されている事業の違法行為を公にする」という社会的な利益も考慮されるという訳です。しかし残念ながら日本での裁判はその様には進まず、私のCD窃盗と同じレベルで進もうとしています(くどいですね。。)

米国が大量破壊兵器があることを理由に、国際法を無視しイラクを攻撃したとき、日本はこれを指示した。あまりいい例ではありませんが、日本も「社会的利益のための犯罪」に対してその意義を認めている国家であるといえる。

今後、この「鯨肉裁判」に対してアンテナを立て、追って行きたいと思う。ちなみに私はグリーンピースのサポーターに入ってもいませんし、CDを盗んでもいません。ただ、おかしいことにおかしいと言いたいだけです。

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