2010年4月13日火曜日

『勝利は10%から積み上げる』

ヒカルの碁を読んで以来、碁にはまっています。その流れで現役トップ棋士である張栩氏の本を読みました。


( 張栩『 勝利は10%から積み上げる 』朝日新聞出版社 )

内容は勝負に対する著者の哲学と著者の生い立ち。そして日本囲碁界のこれからについて。碁を知らなくても充分に楽しめる。

著者の囲碁界の発展に対する責任と、担い手としての自覚が、一語一句から伝わってくる。これは羽生さんの本を読んだときにも強く感じた。きっと一流であることはそういうことなのだろう。

いま、日本では伝統や文化の喪失が大きな問題として表面化している。それを考えると、囲碁が4000年近く、基本とするスタイルを変えずに存続しているのはすごいと思う。きっと文化の担い手たちが、文化を守るためにあえて開いてきたからなのだと思う。

自ら開き、多様性を受け入れること。これは未来へ繋ぐために必ず必要なことだと考えている。伝統や文化だけでなく、国家にせよ企業にせよ同じことが言えると思う。大切な気付きを確認できた一冊だった。

全くの余談だけど、子どもができたら絶対に囲碁を習わせます。

2 件のコメント:

  1. しのさん、お久しぶり!
    面白そうな本ですね。私も兄弟で中学生頃まで囲碁習っていました。あの小さな囲碁版の上で、生きるか死ぬか・・・相手の読みを考えて打つ囲碁は大そう面白かったです。
    ぜひ、しのさんも今から習って、子どもと勝負するのもいいかも!

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  2. 囲碁ならってたんだ!それは知らなかった。いつか対局を申し込みたいと思います。棋力教えてね~。

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