黒野伸一さんの小説を二冊続けて読みました。二冊とも息継ぎせず一気に読みきってしまった。ちょっともったいなかったな。
(黒野伸一『万寿子さんの庭』『坂本ミキ、14歳』小学館文庫)
『万寿子さんの庭』は78歳の粋なおばあちゃんと二十歳のOLの友情のお話。『坂本ミキ、14歳』は家族の成長を描いたホームドラマ。
どちらも文章にリズム感があって楽しい。思いやりのある言葉たちが温かい。少し笑えるし少しほろりとしてしまう。読後に気持ちの良い余韻が続く物語だった。読書が趣味って言えるのはこういう小説があるおかげだなと思う。
黒野伸一さんの次の作品を読むのが楽しみだ。好きな作家やアーティストが増えることってとっても嬉しい。
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