2010年5月27日木曜日

フェアトレードを知る

今月のJICA's Worldでお世話になっているNPOが紹介されていました。



このNPOではシングルマザーの自立支援プロジェクトが2009年9月から現在まで継続して取り組まれています。プロジェクトの内容は、お母さんたちへフェルトの製品作りの職業訓練を実施し、製品の販売を通じて自立支援をするというものです。フェルトやカシミアなどモンゴルならではの素材を使って製品を作ります。完成した製品は、日本国内のリサイクルショップで販売されています。販売先はコチラ

この活動、いまやメジャーとなったフェア・トレード的な要素がいたるところに見られます。公正な価格(意図的な搾取が無く、生産者との対話での決定)で取引されていること。シングルマザーという社会的弱者層を支援していること。生産の手段(技術、設備、資源)が生産者にあること。などです。継続的な取引(販路)についても前向きな努力が見られます。そして何より、この活動によってお母さんたちがとても元気になり、活き活きとした表情で仕事に取り組むようになりました。私はプロジェクトが始まる以前からこのNPOに顔を出しているのですが、雰囲気が本当に明るくなったと感じています。

学生時代にフェア・トレードを知り、本を読んだり国内の販売店をまわったり、講演会への参加や主催者となっての普及活動をしてきました。そしてほとんど知った気になっていました。それは間違いではなかったのですが、こうして実際にゼロから始まり、軌道にのっていく様子を近くから見ることによって、また深く知ることが出来たように思います。長期滞在者ならではの貴重な体験だと思います。学んだことをここで一つ一つ書くにはまた整理の時間が必要です。それは後日の課題にしたいと思います。

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