2010年10月26日火曜日

私の読書体験

熱心にブログを読んでくれている奇特な読者もたまにブログに訪れてくれる稀な読者も私の趣味が読書なのはお気付きだと思います。

多い年で250冊くらい。少なくても毎年150冊以上は本を読みます。この読書量が多いのか少ないのかイマイチよく分かりません、少し多いくらいでしょうか。

読んでいる本は、文芸書、新書、ビジネス、自己啓発、雑誌、漫画、エッセイなど多岐に渡ります。小説も古今東西あらゆるジャンルのものを読みます。好きな作家はいますが、好きなジャンルは特になく、知人の紹介や雑誌のレビューや書評ブログのリンクとかから適当に選んでいる感じです。

友だちからこれまで読んだ中で一番面白かった本は何か、と質問されることがたびたびあります。音楽でもそうなのですがこの質問には即答できないというか答えを見つけられる自信はありません。

ただ、これまでに読書にはまるきっかけとなった本がいくつかあります。今回はそれらの本をちょっと紹介したいと思います。

まず最初の読書風景として記憶に焼きついているのがジュール・ベルヌの『海底二万海里』。



小学生(何年生かは忘れた)の時に父親が誕生日プレゼントでくれた一冊。最初、というか途中までこの本はノンフィクションだと思って読んでいました。。なので終盤に差し掛かったころ、父親に実話だと思って本の話をしたら、これはフィクションだよって教えてもらってすんごくショックを受けたのを覚えています。

でも、この本を読んだときほど興奮をした読書体験はほかにはないです。まぁ実話だと思ってたから興奮したのだろうけど。。

世界中の少年少女に贈りたい最高の冒険科学小説だと思います。

次の読書体験はユン・チアンの『ワイルド・スワン』。中国の文化大革命を生き抜いた祖母・母・私の母子三代の命の物語り。



これを読んだのは中学生のとき。その時やっていた進研ゼミの中学生に聞いた読んでよかった本のNo1だったので気になって読んでみた。

確か帯に「涙なくして読めない」と書いてあったのだけど本当にその通りだった。あまりにも壮絶でこれがとても実際に起こった話だとは信じられなかった。それも日本の隣の国で日本も関連していて。

日本でのほほんと生きている自分が無性に恥ずかしく、あまりにも違う世界が現実に存在することをすごく意識した。この本を読んで受けた衝撃はいまま生き続けているのを感じます。国際協力について考える原点となっています。

最後の読書体験は夏目漱石の『こころ』。これを読んだのは高校の読書感想文の課題図書で(たぶん)。



意外と読むのが遅かった『こころ』。でも早く『こころ』に出合ってしまうとその後に読む小説が全てつまらなくなってしまう、っていうくらいだから高校くらいが丁度良かったのかも。

『こころ』は日本文学最高の恋愛小説だと思います。何度読み返しても苦しく苦しく苦しく胸が詰まります。この作品をきっかけに、ヘッセ、ドフトエフスキー、カフカなど海外の暗く深い底に沈んでいくような文学作品を読みふけるようになりました。そういう意味で高校時代が一番鬱屈していたかもしれない。。

以上が私の読書体験。勿論他にも数を切れないくらい思い出に残る本があります。ただ、原風景として残る一冊を探すとこれら三冊になるような気がします。

ブログを読んで下さっている方でまだ上記三冊をまだ読んでいないという方はぜひ読んでみて下さい。

2 件のコメント:

  1. しのからこころをもらった。

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  2. コメントどうもありがとう☆
    自分はたつから麻婆豆腐をもらった。ハヤシのルーも大量にもらった!!

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