モッチーの新刊『ウェブで学ぶ』。今回はオープンエデュケーションの最先端の進化に詳しいMITストラテジストの飯吉さんとのウェブから始まる教育革命に関する対談です。
まずこの本のなかの好きな箇所。
「どうせビジネスとして儲からないのであれば、いっそのこと社会貢献としてMITの全ての講義の教材をウェブ上で無料で公開してしまったらどうか」
これは、オープンコースウェア(OCW)がどのような経緯で始まったのか説明する件の文章。OCWとは米国発でものすごい勢いで進化しているウェブ上の学習システムです。
それがいいモノであるなら採算を度外視して社会貢献としてやってしまおう、という米国文化。そこから何か面白いことが始まって、新たなイノベーションが生まれるであろうと信じる楽観主義ともいえる勇気。
これらはいまの日本が喉から手が出るほどほしい社会風土なんじゃないだろうか。常々、米国を羨ましくもあり敵わないと思う一面です。
本書を読むと、ウェブの世界で起きている学習のあり方が、リアル世界とどのような作用をもたらしながら進化しているのかよく分かります。(実際に体験してみないと本当に分かるとはいえないのですが。)
アウトプット無きインプットは社会にとってほとんど何の役にも立たない。自分のことを棚上げしてでもそう思っています。
梅田さんの著作によるアウトプットは非英語圏で生活する日本人にとって本当に貴重で、特に若い世代には無限の可能性を示す希望の書ともなるんじゃないかと思います。
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