2010年11月2日火曜日
三毒再考察と『涙の理由』
自分がマック難民化していると感じる今日この頃。まぁ無収入だからしょうがない。
今日の一冊は『涙の理由』。茂木さんと重松さんの対談本。タイトルに猛烈に引かれたので読んだ。涙の閾値がとてつもなく低い自分が、何だかお二人から説教されているように感じて気詰まりではあったけど、とても興味深く考えさせられる内容だった。
話⇒変。カツマーな自分は三毒追放(怒り・妬み・愚痴)を意識的に生活しているのだけど、怒りは追放すべきでないと思った。
というか、そもそもこの三毒追放の怒りは社会的な問題に対する怒りは対象としていない。いわゆる「イライラ」、それも対人関係におけるものを追放しようといっている。そこをつい最近まで思い違いをしていた。
怒りの無い状態は不自然だし、怒りを抑えている状態が比較的いい状態となるとも思えない。キレるのと怒るのは違う。自分の中に判断力を伴う正義を持った人の怒りは人間社会にとって必要なエネルギーだと思う。
同様にいいことだと思っていたけど、深く突き詰めて考えなくてはいけないと思う言葉に「素直」がある。ちなみに、このブログのSUAGEのSUは素直のSUです。
素直は上にも出てきた正義という言葉と密接な関係があると思っている。ともに判断力(情報を集め自分で考えて決める)が伴わないと毒になるし、正しさを考えない素直さは危険だ。
話⇒戻。本の中で好きな言葉。
「僕は、一生懸命に生きています」(茂木さん)
「精神の糖尿病」
本来、最上の快楽とは艱難辛苦を乗り越えた先にあるもの。けど現代は苦痛を避けて快楽だけを求めようとしてもそれが実現できてしまう。そんな状況を指して「精神の糖尿病」といっている。
私は「一生懸命に生きている」といえる人がすごい好きだし、とても尊敬してしまう。それはきっと自分が一生懸命に生きているのとは違うからなんだと思う。
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